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でも俺の暗い気持ちを取り払おうとするかのように、こーちさんは明るく話しかけてくれた
黄「いーのいーの、そんな暗い顔しなくたって!俺が勝手に連れて帰ってきちゃっただけだし。まあ君がどうするかはこれからゆっくり決めればいいことだよ。」
「ありがとう、ございます・・・」
今まで、知らない人どころか家族にもこんな優しい言葉をかけられたことなくてどう返せばいいのか分からない
今の返しで合ってるんだろうか
黄「そういえば自己紹介もまだだったよな笑
俺はね、高地優吾っていって他の人からはこーち、って呼ばれてます。で、この奇声発してたやつは松村北斗っていうの。だいたい北斗って呼ばれてるかな。他の奴らとか詳しいことはまた後で紹介するから!
じゃあきみの番だね。名前は?なんていうの?」
「あ・・・ルイス・ジェシーです。ジェシーとか、ジェスとか呼ばれてました。」
黄「ジェシーかあ。じゃあハーフってこ「ねえ、ちょっと待ってよ。なんでそんななんともない感じで喋れてるの?」
円滑、とまではいかないまでも高地さんの優しい雰囲気のおかげで俺も少しだけ緊張がとけて話せていたけど
その空気は、松村さんの一言で呆気なく凍りついた
黒「おかしいよ、こーち。なんで雨の中ぶっ倒れてたやつと普通に喋れるわけ?それに家もないって・・・明らかにやばいじゃん。
お前、あんな日に何してたんだよ?理由によっちゃ警察呼ぶとかもするからね。」
黄「北斗、それは言い過ぎ「こーちは黙ってて!なあ、言えよ。お前は誰なんだ。
・・・まさか俺たちのこと知ってて、それでわざとここに来たとかだったり?」
黄「北斗いい加減にしろよ。そんなわけないだろ。1回頭冷やせって。」
黒「それはこっちのセリフだよ。
いつも言ってるじゃん俺。こーちは甘すぎるって!もっと周りの状況とか判断した上で動けよって!」
いきなり目の前で始まってしまった喧嘩
正直松村さんの言ってることは全然分かんなかったし、高地さんもまさかこんな怖い顔するなんて思わなくて
さっき俺自身に向けられた明らかな"敵意"で
"お前がいるからこんなことになったんだ"
・
"お前さえいなけりゃ! 俺は幸せになれたのに!!"
忘れたくても忘れられない
父親の記憶と重なって
涙がぼろぼろ溢れてきて
未だ言い争いを続ける2人の間でただ震えていることしか出来なかった
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四ツ葉 - 面白いです! (2020年9月19日 4時) (レス) id: 7af6836f29 (このIDを非表示/違反報告)
和香(プロフ) - sachiko88さん» 了解です! (2020年5月10日 1時) (レス) id: 21933d6099 (このIDを非表示/違反報告)
sachiko88(プロフ) - こちらの小説があるの気づかなくて友達申請しちゃったんですけど気にしないでください! (2020年5月10日 0時) (レス) id: 58b9c3f930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和香 | 作成日時:2020年5月10日 0時