おうちに帰ろ！２__inar

家出！？(続) ページ22

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伊｢…落ち着いた？｣

涼｢、ん…っ｣




ココアをこくこく飲んで、一息ついたところで…。




涼｢おれね、ゆーとくんが、お座りと、お手と、えっと…新聞、持ってきて、とかね出来るようになったよって、お母さんに言いたかっただけだもん…｣

伊｢お母さん、忙しかったの？｣

涼｢あのね、赤ちゃん、うまれたの！すっごいかわいいんだよっ！！｣




なんと！？
え？誰に？え、ん？…動物の赤ちゃん？あれ？




伊｢お母さんの、赤ちゃん？｣

涼｢うんっ、女の子だってぇ……、かわいいんだよ、…｣

伊｢…、そっか｣




なるほど…、読めたぞ。
赤ちゃん生まれたなら…お母さんは大変、だけどそこに、りょーちゃんが構って構って、…と。




涼｢ちょっとだけ、見て欲しかっただけなんだもん…っ、わるくないもん！！！｣

伊｢…りょーちゃん寂しかったんだもんね？｣

涼｢ちょっと待ってって、いっつも言うの、…だから、お母さんのバカっ！て言って出てきた｣





あー…かわいいなぁ、もう。
タイミングが悪かっただけだな、これは…。

りょーちゃんのお母さんは
すげぇな、と感心するくらいに子どもたちにも、飼っている動物たちにも愛溢れる人だしネ？





伊｢お母さん、悲しかったんじゃないかなぁ？｣

涼｢そんなことないもん！みーちゃんがいれば嬉しいんだもんっ…！｣




おっと、誰だ…みーちゃん､､妹ちゃんの名前か？




伊｢えぇー？オレは悲しいなぁ、りょーちゃんに、｢けい兄ちゃんのバカっ！｣なんて言われたら…｣

涼｢……、けい兄ちゃんには言わないよっ｣




ふは、それは嬉しい。
でもそうじゃなくてさ、…笑




伊｢んー、じゃぁ、お母さんにバカっ！きらい！とか言われたら悲しいでしょ？イヤだよね？｣

涼｢…、………やだ｣

伊｢ね？お母さんも今、同じ気持ちなんじゃないかな？｣

涼｢…っ、でも、｣

伊｢もしかしたら、ゆーとくんもお家帰りたいって言ってるかもしれないよ？｣



…オレの話をしっかり聞いてくれる。
本当は、ちゃんと真面目で家族のことが一番大切で、大好きなんだよね…




涼｢…っ、にいちゃ…っ､｣

伊｢だーいじょぶだよ、ごめんなさいって、言おうね｣




お母さんに言ってしまった言葉と、家を飛び出してきたことの罪悪感があるのか、またグスグスと泣きべそ。笑




涼｢…でも、今日はかえんないからねっ！………明日にする…｣

伊｢…そっか、笑｣



…ひかたちは…ゆーとくん説得できたかな、笑

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