好きと言って II (ページ9)

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SeokjinSide

ジョングクのクラスがやる脱出ゲームは
男女ペアで参加しないと行けないらしく、
Aが一緒に行こうって誘ってくれた

まあ、別に良いけど

ってなに様なの、俺
相当上から目線じゃん

そしたら(妹)がAはテヒョンと行くんでしょ？

だって

やっぱりそういうこと？

はー、なんでこうイライラするんだろう

ご飯のお礼だけ言ってすぐ家に帰る

「はー、なんだよ」

ところで俺は何でこんなに怒ってんだろ

それにしてもさっきはさすがに悪かったかな

いやいや、テヒョンと行くのになんで誘ったんだよ

なんか俺振り回されてるな

しばらくしてインターホンが鳴り
出るとそこにいたのはAだった

リビングに案内して、ソファに座った俺の前にちょこんと正座して座ってる

そんなにかしこまって何を言うのだろうと思ってたら

『ジンくん怒ってるよね？仲間外れみたいにしてごめんね？私もそんなことされたら嫌だもん』

仲間外れにされて怒ったと思ってるの？

でも真剣な顔でそんなこと言うもんだから笑ってしまう

Aは俺が自分のことを好きだなんて
1ミリも思ってないんだろうね

ちょっとだけど態度で示してたつもりだけど

「テヒョンと付き合ってるの？」

『え、付き合ってないよ？』

付き合ってない？

じゃああれは見間違い？

じゃあなんで脱出ゲーム一緒に行くの？

「今日の5時間目、渡り廊下で見てた」

『うん、さっき言ってたよね』

「テヒョンと居た」

『そうそう、私が生地を落としてるのを拾ってくれたの』

「その後」

なにこの誘導尋問

直接聞けないなんて俺も情けないな

『その後？……髪の毛に糸くず付いてたから取ってもらった？』

「糸くず？」

『うん、糸くず』

「そっかそっかそっか」

『ん？うん』

「テヒョンから告白されたら付き合うの？」

『さっきからどうしたの？なんでそんなこと言うの？
ジンくんは私の気持ち気づいてるんでしょ？なのにそんなこと言うなんてさすがにそれは…ひどいよ』

「あ、ごめん」

『それはどっちのごめん？』

悲しそうに笑った

『ごめん。あーなんかダメだ、もう帰るね。おやすみなさい』

「はぁ、何やってんだ俺」

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