好きと言って II (ページ5)

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授業中、ふと外を見るとAの姿があった

おそらく持っているものからして文化祭の準備中なのだろう

1人で手にたくさんの生地を抱えて走ってるけど
その手から生地がどんどん落ちていってる

それに気づいて拾おうとすると次は大量の生地が腕から落ちた

ふ、何やってんの

と、そこに現れたのはテヒョン

Aが拾っているのを一緒に拾い始める

その後の光景に俺は目を疑った

テヒョンの手がAの顔に伸びたかと思うと

テヒョンが近づいて

それはまるでキスをしてるかのようだった

本当にしたのかはここから見えなかったけど
かなりの至近距離だった

さっきの話は本当？

その後2人は楽しそうにその場から消えていった

今日Aは、久しぶりに早く帰ってきてたらしく俺がAの家に着いた時にはご飯が完成していた

時間に余裕があったからなのか少し豪華にも思える

「グクと(妹)は？」

『もう少しで帰り着くんだって』

「そっか、今日の5時間目渡り廊下のところに居た？」

『え、もしかして見てたの？恥ずかしい』

恥ずかしいって何が？

テヒョンとのこと？

「Aさ…」

そう言い出した時タイミングよく2人が帰ってきた

『おかえり。ごめん、ジンくんもう一回言ってくれる？』

「いや、なんでもない。早くご飯食べよう」

『そう？うん、食べよっか』

俺はそれ以上聞くのが怖くてあきらめた

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