不思議の国

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TaehyungSide



仕事が終わり家に帰ってきたけど２人の姿はなかった

僕たちは2人の行動を把握したり
逐一聞くわけじゃない
でも今まで2人が夜いないなんてことはなかった



少し胸騒ぎがする

でも連絡先は知らないし


「ジミナ〜、2人がどこ行ってるか知ってる？」


ジミンなら知ってるかと思って
聞いてみたけど知らないみたい


JM「テヒョンア」

と言ってスマホを見せてくると
美春からスタンプが送られてきていた


ねえ、いつの間に連絡先交換してるの？
いや、今はそんなことよりこのスタンプの意味だ

助けを求めてるようなスタンプ


JM「なに？どう言う意味？」


考えていると次は位置情報が送られてきた


クラブ…？


僕とジミンは急いで飛び出しそこに向かう


近いお店で良かった


店の前に着きフードを深くかぶって
お店の中に入り2人を探す


少し奥ばったところで
男に絡まれている２人を発見する


「モハニャ？」


近くでみるとその男はAの脚に手を置いていた

すぐにそいつからAを離して抱き寄せる



Aは驚いていて
でもその目からは涙が流れていた


僕はそれを見て
男に殴りかかろうとしたけどAがそれを止めた

男たちも慌てたようにこの場を去っていく



少し沈黙が流れ


『テヒョンカムサハムニダ』


「クェンチャナヨ？」


うんと頷いて
でもまた目に涙が溜まっていくA

その涙を手で拭い
頬っぺたを両手で押さえて見つめる


「シュガヒョンになにかいわれた？」

『ほんとすぐわかるんだね』

と言いながら少し切なそうに笑ったA



昨日シュガヒョンと話してるのは見てたから

話してるって言っても
スマホでだから内容まではわからないけど
明らかにその後から変だった


とりあえず僕たちはお店を出て
近くの公園に寄ることにした



『美春大丈夫かな？』


こんな時も人の心配をするA

美春はジミンが一緒にいるから大丈夫だろう


「美春がれんらくしてくれた」


『そうだったんだ』


「ぼくのれんらくさき」


と言って携帯を取り出してAに言う


『え、いいの？』

なんて聞いてくる


むしろなんでダメなの？嫌なの？

というか大体の女の子は
出会ってすぐ聞いてくるんだけど


Aの携帯を取り連絡先を登録する


「オッケー」と言って携帯を返すと

『嬉しい』と言って携帯を握りしめた

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