不思議の国 (ページ38)

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あれからまた少し歩きまわって
今日はクラブに行ってみることになった
これも渡韓する前に計画してたこと
一回は行ってみたいよねって

一旦家に戻って身支度をしてまた外に出る

出る時もまだみんなは帰ってきてなかった

『初めて行くよクラブとか』

美春「それな、楽しもうよ」

『お酒の飲み過ぎ注意ね』

美春「大丈夫！カクテルにするから」

お店に入ると綺麗な女性が沢山で

イケメン風な男性の方たちもいる

とりあえず空いてる席に座り飲み物を頼む

美春「これって踊るの？」

『え、わからん。とりあえず一旦飲もう』

美春「え、A飲み過ぎじゃない？」

『大丈夫大丈夫』

うん、いっぱい飲んでこの気持ちを流してしまおう

それに飲み放題だし元取らなくちゃ

男「にほんじんですか？」

２人組の男が声をかけてきた

美春も相手にしてないから私も返事をしない

韓国語と日本語を織り交ぜながら
しつこく話してくる男の人たち

あまりにしつこいので仕方なく
同じテーブルに座らせることにした

一生懸命日本語で話しかけてくる男の人たち

適当に話を流してると１人が美春の肩に手を組み
もう１人が私の肩に手を組んできた

さすがにそれはやめてくれないかな

手を振り払おうとするけど
ガッチリ掴まれていて離れない

美春の方を見ると太腿を触られてた

『お前なにやってんの？』

そう言いながら美春の太腿に置かれてる手を蹴り
口の悪い言葉を発してた

手を蹴られた事に腹を立てたのか
その男が私の横の男に何か言って２人が入れ替わった

そして今度は私の太腿を触ってきた

だから本当にやめてきもちわるいから

『やめて触んな気持ち悪い』

ほんとに口が悪いけど
さすがに仕方ないと思う
でもそんな言葉は聞こえていないか
私に顔を近づけてくるその男

もうなんかいろいろ最悪だ

しかもこんな時に
テヒョンが来てくれないかなんて思ってるわたし

そんなあまい考えをしてしまっている自分も
ほんと嫌になる

この気持ちをなかったことにしないなんて思ってたけどそんなこと無理なんだって改めて自覚させられた

どうやらもう沼にハマってるみたいだ

とりあえず今はこの状況を打破しなくては

「モハニャ？」

そんな時聞き覚えのある声が聞こえた