不思議の国 (ページ31)

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TaehyungSide

撮影中ふとギャラリーを見るとAが目に入った

その目はジョングクを見つめてて
胸がギューってなった

僕を見てほしいな

自分の気持ちに気づいてたら
そんな欲張りなことまで考えれるようになってた

その後すぐAと目が合った

Aは少しだけ驚いたような顔をしてた

撮影が終わりすぐにジミンに伝えると、
本当だと喜ぶジミン

ジミンはすぐにジョングクに伝え
3人で手を振ると2人はハートを飛ばしてくれた

僕にだけされてる訳じゃないけどめっちゃ嬉しかった

撮影も早く終わり打ち合わせのためいつものカフェに入るとAたちがいた

ジンヒョンが自分の名前が聞こえたらしく
話しかけに行くって言うから
僕も後を追ってついていく

Aがジョングクにカッコよかったって言っている姿を見てまた胸が苦しくなった

Aはジョングクのファンだから当たり前だって
分かってるのに

今日はいつもと違う雰囲気で
可愛いよりも綺麗って言葉が似合う

僕だって綺麗だよって言ってあげたかったけど
ジョングクと楽しそうに話してる姿を見たくなくて
先に席に戻った

打ち合わせが終わると
2人も一緒に帰るみたいで車に乗ってたから
隣に座ろうとしたけどすぐにジョングクに取られた

だから僕は大人しく2人の前に座る

後ろで楽しそうにしてるのを聞きながら
たまに振られる話しに適当に答えてた

『テヒョン元気ない？』

ほんとに唐突にそんなことを聞いてくる

元気がないわけじゃないけど気分は落ちてる

そんなことに気づくなんてズルい

だってジョングクと仲良くしてるから

はー、これはただの嫉妬だ

TH「げんきです」

そう笑うと

『コジンマル』

JK「ヴィヒョンいつもこんなですよ」

『えー、もっと楽しそうに笑うよ？』

なんで分かるの。
ちゃんと笑えてたと思ってたのに

ジョングクがじゃあ僕は～？って笑うと

うん、いつも通り！

なんて楽しそうにしてる

見てないようでしっかり人のこと見てるし
すぐに人の変化に気づけるなんて

あー、僕も負けてられない

遠慮なんてしないから