2. ページ2
.
中学生の頃、母親が病気で他界。
奨学金で高校を卒業し
奨学金で大学へ入学した。
そして、突如蒸発した父。
父からの連絡を待ちながらも
お湯が出ない家でなんとか頑張って生活していた。
私の唯一の場所も
見事に競売に出されて売られてしまった。
思い出が詰まった我が家に背を向ける。
きっと、悲劇のヒロインごっこしたら
ランキング上位に食い込めると思う。
ビンボー学生が借りられる家なんてないし
ホテル代も高くつく。
JM「え、なにその荷物」
『私もここに住ませて』
幼なじみのパクジミン。
そこそこ裕福な家庭で育った彼は
お爺ちゃんの住んでた家を譲ってもらい
今はそこに一人で住んでいた。
別に女友達がいない訳じゃない。
ただ、私にだってプライドはあるから。
ジミンとは本当に昔からの仲で
なんでも言い合おうって約束した仲だから。
ま、父が蒸発したことは言ってなかったけど。
ジミンなら良いよって了承してくれるはず。
昔からジミンは私に甘くて優しくて
ついつい私もそれに甘えてたんだけど。
渾身の上目遣いで念を送る。
JM「え、無理だよ」
『…え』
だからまさかそんな返答がくるなんて
思ってなくて情けない声が出た。
JM「ついこの間から、ルームシェアしてんの。
俺の他に男２人だから無理」
『え、いいよ。私は気にしない』
ここで食い下がらなかったら
今日の私は野宿。
そしてこれからはホームレス大学生。
JM「いや、俺が気にするから。
俺以外にも友達いるでしょ」
『いるけど、いない』
JM「どっちなの」
『ここまで言えるのはジミンだけだから』
はぁ、
と大きくため息をついたジミン。
いつもならすぐに頷いてくれるのに
今回は本当にダメなのかもしれない。
「俺は良いけど？」
ジミンの肩に腕を回して
綺麗な顔を覗かせた彼。
『キムテヒョン』
TH「あれ、知ってる？俺のこと」
『うん。有名だよね』
女遊びが激しいことで有名な彼は
同じ大学内で知らない人はいないと思う。
きっと、ここらの周辺大学でも有名だと思う。
TH「とりあえず、中入ってもらえば？」
JM「いや、俺の家な？」
キムテヒョンのおかげで
少しだけ話に進展がありそう。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 356人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ou(プロフ) - KARINさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！頑張りたいと思います！ (2021年9月13日 16時) (
レス) id: 5dec1fbb6c (このIDを非表示/違反報告)
KARIN(プロフ) - このお話，すっごいどタイプです！いっぱい更新して欲しいと言いたいところですが，作者様のペースで頑張って下さいね！ (2021年9月13日 9時) (レス) id: 45c5b863c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ou | 作成日時：2021年9月9日 17時
