血が苦手な吸血鬼とその執事達 (ページ10)

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#9 (微ｸﾞﾛ、胸糞注意) ページ10

何事だと一気に緩んでた気持ちが引き締まる

声のした方へ足を進めると血の匂いと共に笑い声が聞こえてきた

mb1｢ハハw今の見たか？俺やっぱりそういう道目指せるって！｣

mb2｢うわっ、血の匂い凄wこれもしかして死ぬ？｣

ケラケラと笑う2人の足元には肩で息をしてかろうじて今を生きてる猫だった

猫の肩には切り傷があって辺りに血の着いたBB弾が転がっていた

きっと傷にBB弾を打って遊んでいるのだろう

その猫は目を閉じてただ来る死を受け入れるかの様に呼吸をしていた

｢ﾋﾟﾆｬｰ、ﾋﾟﾆｬｰ｣

奥を覗けば、黒い袋がモゾモゾと動いていた

声からして子猫か若い猫か、どちらにしろ子供とみて間違いないと感じた

mb1｢あー、こいつ死ぬなw次何奴使うよ？｣

mb2｢さっきから泣いてるこいつでいいんじゃね？なんか汚ぇしw｣

と、黒い袋から首を掴み小さな子猫を取り出す

親であろう猫は呼吸が早くなっていた

─お願い、助けて、誰か、

嗚呼、お節介するつもり無かったはずだが、どうやら歳をとると、体は言う事を聞かないみたいだ

何、年寄りがほんの少し教育をするのみ