血が苦手な吸血鬼とその執事達 (ページ9)

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今日の私はとことんやらかしてくれる

ムキになったりして恥ずかしい

しかも道にまで迷ってしまうとは情けない…

『あの子達に合わせる顔が無いな…』

自己嫌悪した所で何にもならないがな

しかし都会、されど都会、人が居て派手な事は出来ない

『路地裏に行くしかないか…』

1番厄介な警察の類に見つからぬ様に注意深く辺りを観察しながら路地裏へ逃げ込むように入っていく

それから数分もしないうちに人の声が遠く感じた

人気も無い

今しかない

歩みを停めずに路地を歩く少女の周りに無数のコウモリが羽音を立てて囲む

次に現れたのは美しい”女性”だった

『あー…久しぶりになったが凄いなコレ、色々重くて思うように動けないかもしれないな…』

困った顔をあからさまにしてみる

まぁ誰も見てないんだがな

これで警察には声はかけられることは無いし、何より自由が増えた

あの子たちを探すかと意気込んだ瞬間路地裏に張り裂ける様な声が響いた