血が苦手な吸血鬼とその執事達

#23 ページ23

cpt「ん！終わったよ」

『おー綺麗に出来たじゃないか、器用だなー』


ありがとさん、と頭をわしゃわしゃと撫でる


cpt「ん…」


撫でやすいように下を向いて撫で具合を味わっている阿呆面にフンと鼻で笑う


『さぁ、皆を食堂に呼んでくれるかなcpt。大切な話があると伝えてくれ』

cpt「ん、わかった」




バタバタと忙しなく出ていくcptを見送ったあと椅子に座ったまま天井を見上げる

明日はおじい様とおばあ様に会うため吸血鬼の国に行かなければならない

勿論そこで会うであろう、かつての家族とも

おじい様達はまだ柔軟させられるが、あの家族、相手にしたくないな


『会いたくない』


ため息を吐き瞼を閉じて呼吸する


明日の予定を伝えに行こう、

手に力を入れ立ち上がり

蝋燭でほのかに薄明るい部屋を後にした

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