血が苦手な吸血鬼とその執事達 (ページ16)

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─ARSKscene

『俺怒りすぎたかなぁ？』

お嬢の飯の用意をしながら俺は呟く

sisk｢絶対反省してないよお嬢は。もっと言ってやってよありさん｣

drm｢やっぱお前らじゃ荷が重かったんちゃう？今度から俺らが行くから留守番してろ！｣

ras｢うるさいぞだるまぁ！！ボコるぞ！！｣

mnd｢そーだーやれやれ〜｣

arsk『うるっさいのぉ！お前ら！！』

相変わらずコイツらは他人事みたいに…

そろそろ時間だけど、今日は朝から起きてたし来るかも曖昧だな

うーん一言言いに行くべきか？

でもお節介やろな

俺以外に行かせるか？

そんなことを長考してる間に厨房から声が上がる

vnr｢ありちゃん大丈夫？お嬢のこと気にしてる？｣

『んやぁ…まぁそんなとこ』

knk｢ありさん料理出すの手伝って！slly！煙草はベランダか換気扇下で吸って！｣

slly｢ヤニタイム邪魔すんなよー｣

相変わらずほんまうるさいのぉ

『あー、誰でいいけどさ、お嬢のこと呼びに行ってあげて？俺遠慮するから』

その声に待ってましたとばかりに俺だ俺だと手が上がる

いつもなら俺だって手を挙げてる、だけど今回は違うから

羨ましさの反面、お嬢にとっての嫌われ役、これが俺の仕事だと思い込ませる

大丈夫、俺は寂しくない、お嬢のことを考えてのことやから

お嬢に好かれなくたってお嬢にとって幸せになるならなんだっていい

大丈夫

あかん、少し泣きそう…

目頭が少し熱くなっているとギィと食堂の扉が開いた