86.ごく普通の高校生 ページ3
キーンコーンカーンコーン♪
チャイムと同時に、一斉に立ち上がり、思い思いの方向へ動き出す。
ある者は部活へ。
ある者は家へ。
ある者はアルバイトへ。
「A〜おべんとーたべよー」
間延びした声で私を呼ぶ友人。
ハーフアップをリボンで留めた可愛い子だ。
『はーいちょっと待ってー!!』
私は教室でお昼ご飯だ。
ガタガタと机を動かす友人の周りに人が集まり出した。
こうして見ると、私もごく普通の高校生のようだが。それは違う。
私は武装探偵社に所属する異能力者。
この後もご飯を食べ終わると異能特務課で仕事がある。
勿論、こんな事友達には言えないけどね。
椅子だけ移動させてお弁当を取り出した。
私のお弁当は手作りだ。
と言っても、夕飯の残りを弁当箱に詰め込んだだけの簡単な物だけどね(笑)。
「Aのお弁当おいしそー。
自分で作ってるの?」
ラァィン♪
『うんそうー。ごめんねーLINEや。』
慌てて食べながらスマホを取り出す。
安吾さんかな?
坂口安吾学校終わりました?
坂口安吾外回り終わったので良かったら迎えにいきますよ。
安吾さんも超多忙の仕事人なのに、こんなに至れり尽くせりで良いのだろうか。自然と頬が緩む。
Aすいません(*ノ´□`ノ :#85E249)
Aありがとうございます!!
坂口安吾( ̄∇ ̄*ゞ
:#85E249)
『フフッ顔文字……』
見慣れない顔文字に思わず吹き出してしまった。
「え〜なに?カレシ??」
『違います!!!!』
この子は何を言ってるんだ??
上目遣いで此方を見上げてくる。
「Aさ〜ん?なぁにか隠してませんかぁ?」
三人係りでニヤニヤしながら近付いてくる。
「いったい誰なのかなー?
……………洗いざらい白状して貰おうか。」
怖い!!この子怖い!!!!
武装探偵社なんかより現代の女子高生の方が
よっぼど怖いよ!!!!!!
『し…バイト先の先輩………』
「何のバイト??」
『…………………………………事務…………………?』
「最後のハテナはなんだ。」
ツッコミに抜かり無し!!
その時、救いの手が現れた。
「校門前にスーツの人がいるー!!」
“スーツの人”その一言は一種の定型文だ。
女子高生の間ではすなわち
“背が高く仕事が出来るイケメン”を表す。
その一言で教室中の女子が窓辺に駆け寄る。
何はともあれ、助かった!!
ありがとうスーツの人!!
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あねもね(プロフ) - 莉玖梠さん» 今年の四月馬鹿はがっつり被ってましたね〜(笑)私も文マヨ開いて驚きました!!ちょっと書いては保存して……のスーパー亀更新なんですが、いつも見てくださってありがとうございます!! (2018年4月22日 15時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖梠(プロフ) - ヤバいです!!更新するたびちび安吾可愛すぎます!!公式のが出てるのでなお想像がしやすくなりましたね!! (2018年4月22日 0時) (レス) id: a35683e8e9 (このIDを非表示/違反報告)
あねもね(プロフ) - 莉玖梠さん» わ〜!!ありがとうございます!!頑張ります!!いつも応援コメントありがとうございます!!これからもどうぞよろしくお願いいたします!! (2018年4月8日 19時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖梠(プロフ) - 受験生なんですか!!勉強が大変ですね。更新はゆっくり待ってますので無理をしないで頑張って下さい!! (2018年4月8日 18時) (レス) id: a35683e8e9 (このIDを非表示/違反報告)
あねもね(プロフ) - 結城憂樹さん» ありがとうございます!!ほんっとに、こういうコメント凄い嬉しいです!!ありがとうございます!!頑張ります!! (2018年4月8日 18時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あねもね | 作成日時:2018年3月8日 18時