９５.幼子の戻りかた�� ページ12
なるべく急いで、更衣室からオフィスへと戻る。
大きな音をたてて扉を開けると、直ぐに私を見つけた安吾さんが満面の笑みを浮かべた。
かわいい……控えめに言って天使………
「A！」
舌足らずのあやふやな口調がこれまた可愛い！！
応接セットのソファに座ると、膝の上によじ登ってきた。
駄目だ……。行動一つ一つに愛しさが込み上げる。
落ち着け、私。
この人は政府の重役で十歳も歳上の人なんだぞ。
「谷崎、太宰はまだ、見付からんのか。」
「敦君が探しに行ってくれてますけど……
まだみたいですですねぇ。」
うわーごめんね敦君！
『谷崎さんもナオミちゃんも
ありがとうございます！！』
「全然構いませんわ！！安吾さん、とっても良い子でいらっしゃいましたわ〜」
ナオミちゃんの回りにハートマークが飛び交っている。
「でも、災難だったね。太宰さんが帰って来たら直ぐに戻るだろうけど。」
『そうですね〜。
敵も何考えてるか分からない奴で………』
谷崎兄妹と話す間も、安吾さんはぐずること無く、膝の上で私の手をおもちゃにしている。
本当に良い子だ………。
ナオミちゃんが淹れてくれた紅茶を皆飲み終えた頃、漸く太宰さんがお帰りになった。
「だぁざぁい！！
今まで何処をほっつき歩いていた！！
この迷惑噴霧機！！」
「やあやあ只今国木田くぅん〜
賢い後輩の敦君が言うには！！
可愛い後輩のAちゃんの
危機らしいじゃないか！！
Aちゃんの為ならば！！
私は何処でも駆け付けるよ！！
Aちゃん！！私と心中してくれ！！」
『嫌です。』
「何で！！？？」
「ええぃ！！
ゴタゴタ五月蝿いわ包帯無駄遣い野郎！！
話すなら五文字以内に纏めろ！！」
国木田さんに襟首を掴まれた太宰さんが本棚まで投げ飛ばされる。
ぽかんとした表情でそれを見つめる安吾さんを抱いたまま立ち上がり、太宰さんの所まで歩いて行く。
「太宰さん〜。そもそもAちゃんの危機じゃないですよ〜。」
遅れて帰ってきた敦君が心底疲れた顔で言う。
ほんっとにごめん〜！！私が行けば良かった〜！
「ん？どうしたの？その子。」
『安吾さんです。』
「はい？」
『幼児化する異能にかかりました。
異能特務課の坂口安吾さんです。』
一瞬……ほんの一瞬……
太宰さんの顔から笑みが消えた。
でも、直ぐに何時もの笑顔だ。
「なんだそう言うことかい。」
手を広げる太宰さんに安吾さんを渡す。
安吾さんは
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あねもね(プロフ) - 莉玖梠さん» 今年の四月馬鹿はがっつり被ってましたね〜(笑)私も文マヨ開いて驚きました！！ちょっと書いては保存して……のスーパー亀更新なんですが、いつも見てくださってありがとうございます！！ (2018年4月22日 15時) (
レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖梠(プロフ) - ヤバいです！！更新するたびちび安吾可愛すぎます！！公式のが出てるのでなお想像がしやすくなりましたね！！ (2018年4月22日 0時) (レス) id: a35683e8e9 (このIDを非表示/違反報告)
あねもね(プロフ) - 莉玖梠さん» わ〜！！ありがとうございます！！頑張ります！！いつも応援コメントありがとうございます！！これからもどうぞよろしくお願いいたします！！ (2018年4月8日 19時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖梠(プロフ) - 受験生なんですか！！勉強が大変ですね。更新はゆっくり待ってますので無理をしないで頑張って下さい！！ (2018年4月8日 18時) (レス) id: a35683e8e9 (このIDを非表示/違反報告)
あねもね(プロフ) - 結城憂樹さん» ありがとうございます！！ほんっとに、こういうコメント凄い嬉しいです！！ありがとうございます！！頑張ります！！ (2018年4月8日 18時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あねもね | 作成日時：2018年3月8日 18時
