１２０.女子会�� ページ38
カタカタカタカタカタ………
エンドレスで鳴り響くタイプ音。
この室内にいる人間は余さず光を放ち文字や数字を映し出す機械の奴 隷となり、目と指を絶え間無く動かし続けている。
それは、下っぱである私から目の前の参事官補佐まで変わらない。
安吾さんが幼児化の異能にかかったと言うのは、今や周知の事実だが、元に戻った今の方が、むしろ私は違和感を拭えない。
はっきり言うと、今の方が変だ！！
まだ四歳児の方が安吾さんらしかった！！
机の上に乗りきらず、床にまで積まれた書類を右から左に流している直属の上司を盗み見る。
勿論、手は動かしたまま。
出来るだけ姿勢を低くし、パソコンの画面からギリギリ目だけが出る高さを保つ。
「どうしたんです？
僕の顔に何かついていますか？」
そう言って、ニッコリ笑う。
笑顔の周りに花が飛んでいるように見える………
語彙力の無い私には到底言い表せないが、人は此れを“とろけるような笑み”と呼ぶのではないか。
『いえ……なななんでもありません……』
可笑しい。普通の安吾さんならこうだ。
「どうしました？質問が有れば手短に。」
当然、コンピューターから目を離す事は無い。
もしや未だに異能が完全解除していないのでは……
ゆったりとした動作でカップを手に取り、珈琲を口に含む。
時間をかけて喉へと流れ落ちる液体が白い首を動かし、唇の端からはみ出たものを親指がなぞる。
…………なんか…………色気が凄い。
いや、今さらだけど！！前々から女の私なんかよりは色気があると思っていたけど！！
「辻村さん。そろそろ休憩しないっすか。」
「あっはいそうですねー」
チャーーーーンス！！！！
『あ！あの、私も！！良いですか？』
女子会だー！！！！
休憩室に備え付けてある小さなテーブルに三人膝を付き合わせる。
珈琲を淹れるのは私だ。
探偵社に入ってから、うずまきのマスターに教えて貰い、安吾さんにもよく褒めて貰える。
「なかなかこのメンバーが集まるのは珍しいですよね。」
「あーそうっすねー。Aちゃんは普段休憩は安吾先パイととるっすもんねー。」
確かにそうだ。同じ部署に属していながら、私達はすることが違い過ぎる。
辻村さんは特一級危険異能者の監視任務、村社さんは護衛任務、そして私は探偵社からの出向だ。
二人に珈琲を差し出し、私も簡素なスツールに腰掛ける。
『あの、御二人にお聞きしたい事があるんですけど……
なんか、安吾さん変わった気がしませんか？』
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あねもね(プロフ) - 莉玖梠さん» 今年の四月馬鹿はがっつり被ってましたね〜(笑)私も文マヨ開いて驚きました！！ちょっと書いては保存して……のスーパー亀更新なんですが、いつも見てくださってありがとうございます！！ (2018年4月22日 15時) (
レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖梠(プロフ) - ヤバいです！！更新するたびちび安吾可愛すぎます！！公式のが出てるのでなお想像がしやすくなりましたね！！ (2018年4月22日 0時) (レス) id: a35683e8e9 (このIDを非表示/違反報告)
あねもね(プロフ) - 莉玖梠さん» わ〜！！ありがとうございます！！頑張ります！！いつも応援コメントありがとうございます！！これからもどうぞよろしくお願いいたします！！ (2018年4月8日 19時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
莉玖梠(プロフ) - 受験生なんですか！！勉強が大変ですね。更新はゆっくり待ってますので無理をしないで頑張って下さい！！ (2018年4月8日 18時) (レス) id: a35683e8e9 (このIDを非表示/違反報告)
あねもね(プロフ) - 結城憂樹さん» ありがとうございます！！ほんっとに、こういうコメント凄い嬉しいです！！ありがとうございます！！頑張ります！！ (2018年4月8日 18時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あねもね | 作成日時：2018年3月8日 18時
