65.取引 ページ23
「奴らを餌で釣った。現れる場所と時間も此処に書いてある。」
社長に繋がるカメラへ写真を見せながら語る中也さん。
「成る程。そそられる案だね。けどもっと良い案があるよ。」
ニコニコと話す与謝野先生。笑顔が怖い………。
「そりゃ凄え名案だ。やってみろよ。」
中也さんの笑顔も背景が黒い…………。
「賢治!!A!!」
「『はーい』」
与謝野先生の合図で一斉に動き出す私達。
これでも武装探偵社だ。
線路のレールを持ち上げる賢治君。その上に軽々と乗る中也さんは、そのままレールを伝って賢治君に蹴りをお見舞いする。
『賢治君!!』
これくらいじゃ傷付かない子だとは知っているけど……心臓に悪いわ!!
壁面と賢治君の間ギリギリに入って受け止める。
「Aさん!!ありがとうございます!!」
ちょっと痛かったけど、この笑顔が見れるなら良かった。
「A、強くなったじゃねぇか。」
そのまま、与謝野先生の攻撃を軽々と交わし、天井に
「さァ重力と戦いてえのは誰だ?」
闇の中で、中也さんの蒼い瞳がギラリと光った。
「
ふいに、天井から社長の言葉が響いた。
「何を隠している?」
「何も。」
「この件の裏でマフィアはどう動く?」
「
「やあ素敵帽子君。」
乱歩さんの声だ。
………まあ確かに素敵な帽子だけど………。
「
しかし彼らは食いついた。
余りに餌が魅力的だったからだ。
何で
「『事務員を餌にした!?』」
「直ぐ避難すりゃ間に合う。その上
「つまりアンタらは、事務員の居場所を探りだして
自分たちは汗ひとつかかずに二つの敵を穴に落としたって訳かい」
与謝野先生が一息に言い切ると、中也さんは大きく笑って言い放った。
「穴だと判っていても探偵社は落ちずにはいられねえ。
「…………至急事務員に避難指示を。
それから、国木田に繋げ。」
ナオミちゃん………。春野さん………。
国木田さんと谷崎さんなら大丈夫だ。
だって谷崎さんは、ナオミちゃんのお兄さんなんだから。
37人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あねもね(プロフ) - 美少年になりたいさん» ありがとうございます(><*)ノ~~~~~ (2018年3月12日 8時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
美少年になりたい - とても良いです。(ΦωΦ) (2018年3月12日 0時) (レス) id: 2195e11dec (このIDを非表示/違反報告)
あねもね(プロフ) - 天野紗綾さん» えそんな私のでよろしいんでしょうか!?凄く嬉しいです!!どうぞよろしくお願いいたします!!すみませんありがとうございます!! (2018年1月4日 15時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
天野紗綾 - 天野です。突然で申し訳無いのですが、私のお気に入りリストにあげさせていただいてもよろしいでしょうか? (2018年1月4日 0時) (レス) id: 17282353fe (このIDを非表示/違反報告)
あねもね(プロフ) - 天野紗綾さん» ありがとうございます!!そう言って頂けるのはもう最高に嬉しいです!!ありがとうございます!! (2017年12月19日 19時) (レス) id: 57ead714e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あねもね | 作成日時:2017年8月7日 11時