11話 キリトside ページ13
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「ここかな…」
街の中心部から少し外れた武器屋に到着した頃には、日が暮れつつある頃だった。
「クエストは明日におあずけだな」
俺がそう言うと、なまえは子犬のようなツブラナ瞳を潤わせながら、しぶしぶ頷いた。
「で、キリト…何買うの?」
「何買うのって、回復ポーションの補充とかだろ?」
コイツ…ガチでここで何買うのって顔しやがった。
回復ポーションの意味も理解しているのか、定かではない。
「キリト〜回復ポーションとは何とな?」
ほらきた…!
俺の中で不完全であったパズルのピースが埋まっていくような感覚に陥る。
なまえに初めて会った時、コイツは武器以外持たず、ほぼ丸腰と言っていいほどの身なりをしていた。
それは現にコイツが強いプレイヤーであるという理由だけでなく、ただなまえが回復ポーションという言葉すら知らない奴だった…ということであったのだ。
しかし、このデスゲームが始まり約3ヶ月の月日が経っている。
なのになまえは、未だに回復ポーションという言葉を知らなかったんだろ?……ある意味凄いことなんだが……阿保だ←失礼
目の前のコイツは何かを感じ取ったのだろう、『何か失礼なこと考えただろ!!』と怒り始めた。
コイツの様子を言葉で表すと、まさしく『プンスカ』っとこの話はまた今度としても、俺は驚きを通り越して、呆れを感じるほどである。
このままコイツを野放しにするのも危険なので、簡単な基本をレクチャーする。
「そういや、ばあやもそんなこと言ってたな」
俺は今までのことを全て納得した。
コイツは温室育ちの坊ちゃんであったということに…超がつくほどゲーム初心者であることに……
「おまえ、よく生き延びれてたな……」
呆れ口調でそう言うと、突如ドヤ顔をかましだすなまえ。
もうコイツが何をぶちかまそうと、俺は動じないと…心に決めた_____
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(名前)(プロフ) - 面白いです!更新お願いします。応援してます! (2020年4月4日 3時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
ひまん - アルートさん» そのように言って頂けて、嬉しいです。面白い物語を書けるように更新もろとも、頑張ります! コメント、ありがとうございます! (2018年10月20日 21時) (レス) id: 139a5926a1 (このIDを非表示/違反報告)
アルート - 展開などが面白いですね。今後も読ませていただきます!更新頑張って下さい。 (2018年10月20日 18時) (レス) id: 2c14469923 (このIDを非表示/違反報告)
ひまん - うんピーさん» うんピーさんも更新、頑張ってください!長文、失礼いたしました! (2018年10月14日 21時) (レス) id: 139a5926a1 (このIDを非表示/違反報告)
ひまん - うんピーさん» いえいえ!!うんピーさんの御作品が駄作でしたら、私の作品は一体なんなんだ…となってしまいますよ!とても心強いお言葉をありがとうございます!機械オンチですがなんなりと聞いてください(笑)私も聞かせて頂きます!お友達ができたようで嬉しいです! (2018年10月14日 21時) (レス) id: 139a5926a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひまん | 作成日時:2018年10月4日 22時