episode 6 ページ9
ロキ「…貴方は人間ですよね？」
そう問いかけてくる瞳があまりに警戒したものだったので
私は反応に遅れて返事をしてしまった。
A「は…はい」
小熊「で…でもロキ！
このお姉さんは アイツらとは違うよ！だって人間の嫌な匂いがしないもん！」
と彼が私を庇ってくれたために 前に出てくると
ロキ「ハリーは黙っていなさい」
と 亜人の男の人は厳しい目線で彼を見下ろした。
ハリー「…っ」
そして次の瞬間
私が持っていた籠を
勢いよく奪うと
中に入っていた瓶を地面に落下させてぶちまけた。
A「っ！？」
私はその状況にわけが分からなくなって
足元に転がってきた瓶を 震える手で拾った。
A「何…するんですか！」
私はやっとの想いで彼を睨みつけた。
すると彼は残った瓶のひとつを拾って
蓋をあけると 中に入っていた薬草を指で取り出すと そのまま舐めた。
ロキ「…どうやら毒をあげようとしていた訳では無さそうですね」
彼のそのその一言に
自分が疑われていたことに気がついた。
それと同時に 差別する人間と同じにされた
ことに対しての怒りが込み上げて来る。
もう…思いが溢れだしていく。
A「そんなの当たり前じゃないですか！
そんな汚いこと…出来るわけない！
馬鹿にしないでっ！」
私は思わず声を大きくして彼にそう叫んでしまった。
そして彼の目線を逸らさせないように
食い入るように真っ直ぐ見る。
ロキ「…！」
すると亜人の男の人は
片手を口に当てて「ぶっ」とふき出した。
A「な…なにが可笑しいんですか」
A(私 今すごく真剣に言ってたのに…！)
と少し不満そうにそっぽを向くと
ロキ「はははは！」
と彼の笑いは余計に止まらなくなってしまった。
な…一体何なの！馬鹿にしてる！？
私は諦めてばらまかれた瓶を拾っていたら
ハリー「ね？ロキ！僕の言うとおりでしょ？」
と小熊の子は ロキと呼ばれる亜人の人に抱きついた。
ロキ「そうみたいですね。」
置いてきぼりな私は
地面を眺めた
だけど…よく考えてみたら
彼らにとっては
私は人間で
王族で
だから警戒するのも自然なこと…。
A「…あの」
私は２人に向き直った。
A「当然 警戒しますよね…。
さっきは声を上げてしまってごめんなさい」
そして２人の顔を真っ直ぐに見上げて
見下ろした。
A「確かに 人間と王族はあなた達にひどい扱いをしてきた…。
それは許されない事実です」
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まんじゅう - 子ねこさん、本当にコメントありがとうございます…！！本当にすごく嬉しくて励みになりました！子ねこさんのことが大好きです！本当にありがとうございました！更新が遅れてしまってすみません汗 (3月16日 21時) (
レス) @page25 id: c2801811dd (このIDを非表示/違反報告)
子ねこ(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年8月18日 7時) (レス) id: c1c8e0d2e6 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - ももさん» ももさん本当にコメント下さってありがとうございました！！おおお！ロキがかっこいいだなんてありがとうございます！目指していたところなので凄く嬉しいです！はい！これからも頑張りますね！本当にコメントありがとうございました！ (2016年10月18日 19時) (レス) id: ea9e0a7961 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - 香音さん» はい！分かりました！香音さんの素敵なアドバイスのとおりナカバと交流させますね！コメント嬉しいです！ありがとうございました！ (2016年10月18日 19時) (レス) id: ea9e0a7961 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - 香音さん» 香音さんコメント本当に嬉しいです！！ありがとうございます！前からコメントして下さってましたよね！？本当におくれてすみません！ありがとうございます！ロキキャラ崩壊してないか不安だったので凄く嬉しいです！ (2016年10月18日 19時) (レス) id: ea9e0a7961 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まんじゅう | 作成日時：2015年10月24日 19時
