episode 18 ページ20
A「ナカバ…様…？」
私は信じられずに彼女の森の葉のように深い…緑の大きな瞳を見つめた。
街の人が…言っていた人だ
生きているうちに出会うことが出来たなんて…。
赤い髪を持ちながらも諦めずに戦い続けて
ベルクートの…女王に立ったお方
同じ境遇に生まれながら
そんなにも強く生きた彼女を
私は心から尊敬して 目標にもしていた
そんな人が目の前にいる
複数の兵士を連れて
ナカバ様はロキさんのことで動揺して溢れていた私の涙を優しく 手ですくうと
「大丈夫。落ち着いて」と力強く微笑んだ
A「わ…私を守ってくれた亜人の人が
弓で重症を負ってしまって…！
今すぐ止血をしないと危ない状態で…っ」
言いたいことがまとまらない私に
ナカバ様は最後の一言まで聞き漏らすことなく聞いてくれると
「大変だわ！すぐに包帯の用意をして！」
と兵士に言った。
私はナカバ様にロキさんの場所まで案内して欲しいと言われて
頭が追いつかないままだったが
いそいで彼のもとへ走った。
私はいそいでロキさんを抱き起こして兵士の人達と止血をするために傷口をおさえた。
すると後ろから追いかけてきたナカバ様が立ち尽くした。
ナカバ「…ロキ…？」
ナカバ様の血の気はなくなっていくように引いた。
ナカバ「ロキっ！」
ナカバ様はそう言うとロキさんに抱きついた。
身体が震えていた。
その気配に気づいたのかロキさんは閉じていた瞳を
力なくうっすらと開いた。
ロキ「…」
ロキさんの瞳は優しかった
…２人は知り合いだったの…？
私はそのことに驚きながらも
心のなかでは絶対にそうだろうと確信出来た。
ロキさんのナカバ様を見下ろす見たことのない優しい瞳…ナカバ様の流すロキさんへの涙
ふかい…ふかい絆がある
そう感じた
ナカバ「ロキ！何処へいたのっ…！？
シーザーとどれだけ貴方を探したと思ってるのっ！馬鹿！
どうして…私に会いに来てくれないの…っ！
こんな大きな傷までつくって！」
ナカバ様が泣き叫ぶたびに
わずかに聞こえる声で「すみません…」とだけ彼は言う
２人は…恋人以上のなにか親密なもので結ばれている気がした
包帯を巻いた箇所に目を向けると
ロキさんの傷は次第に治っていっており
その治癒力に驚いた。
兵士「さすがロキさんだ。もう少し打ちどころが悪かったら死んでいたところを
かわして治癒できる所に矢を打たせてる」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まんじゅう - 子ねこさん、本当にコメントありがとうございます…！！本当にすごく嬉しくて励みになりました！子ねこさんのことが大好きです！本当にありがとうございました！更新が遅れてしまってすみません汗 (3月16日 21時) (
レス) @page25 id: c2801811dd (このIDを非表示/違反報告)
子ねこ(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年8月18日 7時) (レス) id: c1c8e0d2e6 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - ももさん» ももさん本当にコメント下さってありがとうございました！！おおお！ロキがかっこいいだなんてありがとうございます！目指していたところなので凄く嬉しいです！はい！これからも頑張りますね！本当にコメントありがとうございました！ (2016年10月18日 19時) (レス) id: ea9e0a7961 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - 香音さん» はい！分かりました！香音さんの素敵なアドバイスのとおりナカバと交流させますね！コメント嬉しいです！ありがとうございました！ (2016年10月18日 19時) (レス) id: ea9e0a7961 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - 香音さん» 香音さんコメント本当に嬉しいです！！ありがとうございます！前からコメントして下さってましたよね！？本当におくれてすみません！ありがとうございます！ロキキャラ崩壊してないか不安だったので凄く嬉しいです！ (2016年10月18日 19時) (レス) id: ea9e0a7961 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まんじゅう | 作成日時：2015年10月24日 19時
