三回目 ページ41
「えっと、みんな帰ってきたかな？」
「いるよー」
「いまーす」
「いる」
「全員いますよ」
もう一度部室に戻って情報共有。僕とルリさんからは亜茶家は三大名家と呼ばれる家の中で一番勢力が小さいということ、貿易会社をしてること、王技家とは協力体制にあり竹梅家とは敵対関係にあることを話した。
「知ってる」
「酷い！」
「あ、あと葵さんに似てる人と会ったんだよね。ハーヴェストさんって人なんだけど」
「…葵さんと？ですがそれはあり得ませんよ」
あ、ありえない？
「お姉ちゃん、何で？」
「私たちが集めた情報からです。亜茶さん曰く、元”パーティー”の人たちは未練というものがあり、それを達成すると消えてしまうそうです。”パーティー”のメンバーが今どうしているのかと聞いたときに葵さんと朱里さん、勇希さんの名前は出てきませんでした。その三人はもうとっくに未練を達成しているのではないですか？」
消える…！？それって、もしかして姉さんや風智兄さんも！？
「なのでそれについても調べようと思います。依頼が増えましたよ、良かったですね皆さん」
「あ、えっと！それ以外にも亜茶君から聞いた情報だと…」
未来さんは僕たちの集めた”貿易会社”の補足としておじいさんの代から続いてること、今はお父さんが社長をしていること、亜茶君が家にいるときは兄妹はいなかったことを教えてくれた。
「じゃあ…どういうこと？」
「つまり、亜茶鬼陽さんは七歳前後に孤児院から頂いた可能性が高いという事です」
孤児院…この近くには亜茶君や歌舞斗君がいたところしかないと思うけど…？
「じゃあ次はおれだね！おれはさと君…竹梅家の跡取りとついでに亜茶鬼陽本人と話してきたんだけど！」
「あ、本当に話してきたんだ…って、本人！？」
秘君は見た目の報告をした。髪は青くて目は黒い。身長は110�僂發い辰討覆気修Δ如▲僖辰箸靴討覆げ燭盥佑┐討覆気修Δ粉蕁�自我が少ないらしい。…って、凄い酷いこと言ってない！？
「顔面のディスりダメ絶対！あと想像してみたけど普通に可愛い！自我が少ないショタとか好物だよ！」
「ちょっと、話の邪魔しないで！」
ふぅ、と息を吐いて話を進める。亜茶家は竹梅家の跡取りに立て直されたらしく、鬼陽君も竹梅家が運営してる孤児院から選んだらしい。飛び級の話も本当で、竹梅家の跡取りの影響かかなり真面目。親同士の中は気にしてないらしく、かなりマイペース。ミソフォニアの対象は”怒ってるときの大きい音”。
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作者名：future*show | 作者ホームページ：
作成日時：2020年12月3日 17時
