検索窓
今日:14 hit、昨日:3 hit、合計:2,522 hit

三回目 ページ39

敵対関係は把握してると。それじゃあ…
「亜茶家全体は何してるの?」
「それは秘密だよ。外の人たちに言うなって父さんに言われてるんだ」
「そうなんだー」
 自我がないなら教えてくれると思ったのになー。ちゃんと注意はしてたか。さすがちゃー君のお父さん!一回息子を逃がしただけあるね!
「そういえば秘。お前部活はどうしたんだ?」
「へ?」
「”へ?”じゃない。とぼけるな、今は部活時間だろ?俺は文化部だけど、お前は運動部だしまだ部活時間のはずだが」
 うん。さと君、おれ今部活中だよ。
「サボってるんだよ。言わせないでよ恥ずかしいっ!」
「こら」
「きゃっ、さと君が睨んでくる!かぶ君ほどじゃないけどイケメンっ!」
「…サボりは駄目だよ。あとうるさいよ」
 ふむ。ずっと近くにいたであろうさと君の影響か知らないけどかなりバカ真面目だね。サボりなんて誰でもしてることだよ…っていうのは言わないほうがいいのかな。きよー君もこれくらいの声の大きさなら大丈夫そうだし。
「まぁまぁ怒らないでよ。…あ、久優さんお団子くださいなっ!」
「うむ、分かった。少々待っておれ」
「俺もおかわりお願いします」
「主は少し食う量を減らせ。太るぞ」
「運動してますよ。それに体重も軽い方です。ほら、貴方と十六キログラムしか違わな…」
「黙れ―――!!」
 本当にさと君デリカシーなさすぎじゃない?よく彼女出来たよね。というかよく学校でモテてるよね。周りの女子は顔しか見てないのかな?彼女さん…久優さんはそんなことないと思うけど。あと可能性があるとしたらお金目当てかな?神社の支援金もさと君だから関係が崩れないようにしてるとか?告白したのは確か久優さんだよね。そんな目ざといこと考えられるようには見えないけどなぁ。
「…愛来、黙らせるためとはいえ団子の串を投げるのはいかがかと思いますよ」
「誰のせいじゃ、誰の!」
 あっぶなっ!コントロール出来てなさすぎでしょ!?ノーコンは危ないよ!?
「落ち着いてください愛来。ツボが割れますよ」
「ここに置く爺が悪い!」
 あ、串がきよ―君の方に…避けれるのかな?あ、避けた。
「…………うるさいなぁ」
「ほら、ご覧のとおりです。…あぁ、鬼陽君。目に刺さらないようにしてくださいね?とがってるから痛いですよ」
「………うん。分かってるよサト君」
 答えるまでの間が多い。なるほど、ミソフォニアの対象は”怒ってるときの大きい音”だったんだね。これも一応伝えておこうかな。

三回目→←三回目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 5.5/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:オリジナル , 能力 , 名前変換無し , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:future*show | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年12月3日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。