三回目 ページ37
…ここの神社の階段ってムダに長いよね。何段あるんだろう。
「あ、かぶくーん！」
「…ヒメル。いらっしゃい」
「いらっしゃったよー！幸運のお守りくださいなっ！」
かぶ君がバイトしてる神社。ここに竹梅家の跡取りと亜茶鬼陽がいるはず。…本人に会うなんて”イカレテル”案だよねって自分でも感じる。かぶ君に悟られるかもしれないしね。
「はい。…そう何枚も同じ御守り買って意味あるのか？」
「ルナちゃんに追いつきたいの。ここのお守り凄い効果あるしっ！」
「そうか」
かぶ君は台に乗ってるのかな。想像したら可愛い…って、あれ？
「もしかしてだけどさ、かぶ君…身長伸びた？」
「あぁ。143�僉�
「凄い伸びてるっ！？ルナちゃんと並んでる、羨ましっ！」
「…羨ましいか？」
パーティー騒動が終わった時はまだ131�僂世辰燭茲諭�月日がたったとはいえ凄いペースで伸びてるじゃん…
「いつかおれも追い抜かれちゃいそう！かぶ君巫女服似合ってる！甘味処行ってきます！」
「いってらっしゃい」
あ、何の脈絡もないのに怪しまれなかった。まぁ仕事ってことは分かるでしょ。機密事項もあるから教えないこともあるってのは承知してるだろうし。
「見つけた見つけた…」
「…？」
さと君と…隣にいる子がきよー君かな？ぱっとしない感じの子。ボーっとしてる感じで、何にも考えてなさそう。どこもちゃー君と似てないような気がするけど…あぁ、目とかかな。警戒する必要なさそうだけどなぁ…ちー君心配性すぎない？
「やっほー。久しぶりと初めまして」
「…初めまして…？」
眠そうにしてる。かぶ君より小さい…のは当然かな。110�僂發覆い里�な。小さいけどあんまり可愛くはないかも。
「秘。久しぶりだな」
「さと君、その子は…もしかして隠し子とか！？」
「何をどう考えたらそうなる。俺と愛来の遺伝子からどうやったらこんな可愛い子が生まれるんだ」
彼女のこともさりげなくディスってない？
「彼は亜茶鬼陽君だ。亜茶家の跡取り」
「へー。そうは見えないけどなぁ」
「なかなか賢い子だぞ。少しまだ自我が足りないようではあるが」
自我が足りない、ねぇ…じゃあ秘密を握らせれば外に漏れる心配は無用ってことだ。
「…おれは賢くないよ、サト君」
「喋ったぁぁぁぁぁ！！」
「さっきも喋ってたぞ」
「あ、それよりさと君敬語じゃないじゃん。おれへの敬意は？」
「ねぇよ」
「ひどい！」
まぁさと君のこれは信頼を得てるからなんだろうけどさ。態度が違うんだよね。
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作者名：future*show | 作者ホームページ：
作成日時：2020年12月3日 17時
