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三回目 ページ36

未練…とても興味深いですが、それによって人が消えてしまうのはいただけませんね。一応凹さんは私の友人ですし、勝手に消えてしまったら寂しいんですけど。
「質問をします。まず、その未練というのは本人が決めるものなのですか?それとも、意識していなくても勝手に設定されるものなのですか?」
「自分で決めるものだと思う。現に生徒会長は自分で決めたっぽかったし」
 ならば本人に聞けばわかるでしょうね。亜茶さんのように忘れている方もいるでしょうが。
「貴方本人から誰かに未練について聞きましたか?」
「杏従に聞いた。覚えてないらしいけど」
 気狂さんのお姉さん…あの人なら心配させないために嘘はつきそうですね。ましてや相手が亜茶さんという、お姉さんのことが…お姉さん本人が大好きな人ならなおさらです。
「”パーティー”にいた人たちは今どうなってるの?」
「杏従と生徒会長、俺は千鶴の家に住ませてもらいながら学園生活。凹は知っての通り凸や歌舞斗と同棲しながら学園生活・バイト。忍は偽停と一緒にサーカスだと思う。快人と寛人は分からねぇ」
 快人さんと寛人さんは消滅軍にいる。夢倉君曰く、保護されているらしいがどうせ監視されているだけとのこと。凹さんは匿名君が、忍さんは偽停さんが監視していると伝えてあるようです。
「院長さんには事情を伝えてあるんだよね?」
「あぁ。一気に四人もいなくなってパニくってたけどな」
…孤児院。そこから鬼陽さんを取ったんでしょうか。この近くに孤児院なんて他にありませんから。ですが…だとすれば、亜茶さんが覚えているのでは?いくら三年前だといっても子供好きな亜茶さんなら覚えているでしょう。
「ガキどもの面倒見るのが院長だけになっちまったからなぁ…」
「そういえば、孤児院の資金は誰が稼いでいたんですか?」
「ん?あぁ、どっかの気まぐれセレブが資金くれてたらしい。なるべく無駄遣いしないように節約して、いつ資金貰えなくなっても少しはもつようにしてたけど」
 気まぐれセレブ…考えるまでもなく、三大名家のどれかですね。…いえ、どう考えても竹梅聡さんですね。あの人はどれくらい資金援助しているんでしょうか。
「…質問は異常です。依頼は果たしますよ。…それと、情報提供どうもありがとうございました」
「いや、あんな情報で役に立つならよかった」
 とても役に立ちそうです…というのは、一応黙っておこう。
「未来、帰りますよ」
「あ、うん!じゃあね、亜茶君」
「またな」

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作者名:future*show | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年12月3日 17時

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