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三回目 ページ31

「三大名家?」
「おうぎけ、ちくばいけ、あてぃけ…ここのまちのなか、おおきいいえ」
「三つまとめてそう呼ばれてるんですわ。やっていることもタイプももう何もかもが違いますのに」
 そうなんだ…
「ついでに、亜茶家は何をしてるの?」
「貿易会社ですわ」
「貿易かぁ…」
「ついでに言っておきますと、我が王技家は女性専用商品や楽器を取り扱っておりましてよ」
「ちくばいけ、さかどうもしてるぶしのいえすじ…」
 つまり竹梅家は武家ってことか。
「てき、どこ…かな」
「家だけなら竹梅家が敵ということになりますわね。王技家とは協力体制にありますし」
「ぼくのところ…せってん、わからない…」
「ダウティール君は今家に帰っていませんものね。しょうがないですわ」
 家に帰ってない…?
「じゃあ君はどこに住んでるの?」
「にいさんのいえ…にいさん、にほん…」
「ダウティール君のお兄様は日本に住んでいるので、お兄様の家で一緒に住んでいるそうですわ」
 お兄様…さっきの葵さんのことかな?
「お兄様は確か…何歳でしたかしら?」
「…16 ans」
「そうそう、十六歳でしたわね」
「お兄さんって…さっきいたあの人のことだよね。なんて人なの?」
 ルリさん、何でそれを聞くのかな!?気になるけど今回は僕たちに関係ないはずなんだけど!?
「な、なんてひと…?」
「えっと…お兄さんの名前は?」
「…え、っと…」
「「??」」
 お兄さんの名前を知らない…とは考えられないよね。じゃあ何で…
「えっと、確かですわね…」
「ハヴェリック・ゴースト・エンパイアですよ」
「そうですわ!」
「…」
 ハヴェリック…?
「といっても、フルネームだと長いでしょうから。どうぞ”ハーヴェスト”とお呼びください」
「あ、はい…」
「かっこいい…」
 ボソッとルリさんが呟く。…僕はかっこいいよりも綺麗な人だなって思ったけど。数値にブレがなくて、異常に高いところも逆に異常に低いところも見当たらない。平均値を全部詰め合わせた高鳥さんでもこうはならない。
「おや、ありがとうございます。貴方は…斎宮さんですか?」
「はい!…あれ、何で…」
「この近辺には王技家以外に金髪の女性は斎宮さんというお宅しかないと聞きまして。当たっていたようで良かったです」
「はぅあ!」
 あ、撃ち抜かれた。笑顔で打ち抜かれる人って本当に居るんだなぁ…
「貴方は気狂さんですね?」
「はい」
「とても人の心を考えることができる少年だと聞いております」
…はぅあ。

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作者名:future*show | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年12月3日 17時

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