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深澤side
いつもより早めの入りだから俺が一番乗りかなあなんて思いながら楽屋のドアを開けると、中にはすでに人影があった。
なんだよ二番乗りかよ〜と思いつつ中に入ると、その人影はなんだか少しおかしくて。
近づいてみると、ソファーの上で体育座りをしている阿部ちゃんがいて、なんでこんな体勢してんだ？と思って声をかける。
すると彼の顔がゆっくりと上がって視線がぶつかった。
「っえ、阿部ちゃんなんで泣いて、つか顔赤っ！？ちょ、え、どした」
阿「う゛ぅぅ…ふ、っかぁ〜…っ」
「おーおー、なんかよくわかんねえけどとりあえず泣くな〜、俺どうしたらいいのかわっかんねえよ〜…」
阿部ちゃんとは知り合って長いけどこんなことは初めてで、本当にどうすればいいのか分からない。とても困った。
泣き止ませようと彼の頭を撫でると、彼のほうからぐいっと寄ってくるもんだから、果たしてこれは「手をどけろ」と言われているのか「もっと撫でろ」と言われているのか分からなくて困惑する。
というかあっつくねこいつ？あと全然泣き止まないし。マジでどうすりゃいいのこれ。
同期の俺はどうするのが正解？教えて阿部ちゃんせんせ…ダメだ、今目の前でダメになってんだった、阿部ちゃん先生。
阿「ぅぅ…っふぇ、けほっ…ん゛ん…っ、たぃい…」
「痛い？喉痛いの？」
阿「ん゛ーっ…！ぁ、う、…ちぁ、うぅ゛…〜っひぐ、」
「えぇ違うのぉ…」
どうやら頭を撫でるのだけでは飽き足らなかったらしく、すとんっと全体重を俺にかけてきた。
結構高めの熱を出しているのか、阿部ちゃんの身体はとても熱くて震えていた。
たぶんこれで震えてるってことは熱はまだ上がりきってない証拠で、想像するだけでキツい。
しかも現時点でこんなに泣いてたら体力の消耗も計り知れないだろう。なんとか落ち着かせないと。
他のメンバーが来るまで頑張ろうと意気込んでいると、楽屋のドアが開いたのが視界に入った。
マジ！今のタイミングはベスト！ありがとう！！と思いながらそちらに目をやると、2人の姿があった。
「ひかるぅ、さくまぁ…！！」
岩「おはようふっか…それどういう状況？」
佐「おい深澤ぁ！何泣かせてんだあ！」
「ちゃちゃ、違うのよ俺のせいじゃないの！マジで助けてくれ頼む…！」
阿「うぁぁ〜…っ！」
少し騒がしくなったせいか、阿部ちゃんは俺の肩に顔を埋めながら余計に涙を零していた。
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同期ゆり組担 - さんかっけいさん、ありがとうございました。とてもおもしろかったです！投稿、お疲れ様でした。 (2023年3月21日 20時) (
レス) id: ecb79bbb8a (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - 同期ゆり組担さん» リクエストありがとうございます。書かせていただきました！若干内容の差異はあるかと思いますが、ご満足いただけると幸いです！ (2023年3月21日 16時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
同期ゆり組担 - またもや、リクエストよろしいでしょうか？ あべちゃんが５人のお兄ちゃん達にわがままを言いまくって困らせてかまってもらう、というお話が見たいです。細かい設定はお任せします！よろしくお願いします！ (2023年3月6日 23時) (レス) id: 67b27e02af (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - 同期ゆり組担さん» こちらこそありがとうございました！ (2023年2月23日 12時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - Mさん» ご感想ありがとうございます(^^♪ 励みになります！ (2023年2月23日 12時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんかっけい | 作成日時：2023年1月28日 3時
