ドッキリ大成功？／黒 ページ6
渡辺side
今日は新曲の振り入れがあるため、見慣れたリハ室には俺含むメンバーの姿があった。
ある人は作った振りの確認をしていたり、ある人は勉強、ある人たちは一つの携帯を覗き込んで楽しそうに会話してたり、ある人は某ゲーム機をいじってゲームをしていたり。
各々が開始時間まで自由に過ごす中、俺は部屋の隅にある机に体を伏せながら特に意味も無く携帯をいじっていた。ちなみに隣にはラウールがいる。
きっと大学の課題でもやっているのだろう、彼は真剣な表情で小さめのノートパソコンとにらめっこしていた。
そんな彼を横目に、新しい洋服でも買おうかとオンラインショップのサイトを開こうとした時、ラウールの正面に座っていた康二がふと声を上げた。
向「なあ、めめ遅ない？」
佐「前の仕事押してるとかじゃん？ほら、今あいつ忙しいし」
向「にしても遅い気がするんよなぁ…連絡も来てへんし。誰か知っとる？」
「知らねー。そのうち連絡来るだろ」
向「ほんまぁ？なあ、ラウはなんか聞いとる？」
ラ「んー？…んー、なんも」
「康二、今ラウ課題中だから」
向「えぁ、そうなん？ごめんなぁラウ」
ラ「だいじょーぶー…」
そう、今この場には目黒の姿だけが無い。
佐久間も言っていたが、最近の彼の忙しさは尋常ではない。連絡が来ないのは少々心配だが、きっと今急いで向かっている途中で連絡する余裕も無いのだろう。
康二の心配もわかるが、仮に事故に遭っていたり体調を崩していたりしていたら、それこそすぐにマネージャーから連絡が来る。
それも無いということは、まあ先の通り単純に連絡する時間も無く急いでいるだけな気がする。
納得のいっていないような康二の唸り声を聞きながら開こうと思っていたショップのサイトをタッチした瞬間、ガチャリと音を立ててドアが開いたのがわかった。
伏せていた頭をゆっくりとそちらの方向にやると、そこには今ちょうど話をしていた目黒の姿があった。
…ん？なんか、あいつ疲れてねえ？
目「おはようございます…」
深「はよー、前の仕事押した？」
目「あー、…そう、そんなとこ」
阿「ねえ、顔色悪くない？大丈夫？」
岩「まだ始めないし、そこのソファーで横になれば？」
目「ん、ほんと大丈夫だから。それよりさ、全員揃ってるなら早いけど始めちゃわない？揃うのなんてなかなか無いじゃん」
いやまあそれはそうなんだけど。
俺らの心配は拭えないが彼の言うことは最もだ。
少し早いが、練習を始めることとなった。
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香さん - しょっぴーのだてさんの呼び方を良太にするともっといいと思います (12月2日 20時) (
レス) @page22 id: 5b7efd0466 (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - みりぃ（緑璃）さん» ご感想ありがとうございます…！励みになります(_ _)今後も精進して参りますのでよろしくお願いいたします！ (2022年12月22日 20時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
みりぃ（緑璃）(プロフ) - テンポのいい文章が読んでてとても心地良いです。これからも更新を楽しみにしてます (2022年12月22日 17時) (レス) @page44 id: e9c37a05cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんかっけい | 作成日時：2022年12月4日 2時
