元末っ子さん。／緑 ページ30
目黒side
今日はYouTubeの撮影。
メンバーは俺、阿部ちゃん、しょっぴー、ふっかさん、そして佐久間くん。
本音を言えば9人全員が揃って楽しくわいわいやりたいのだけれど、個々で忙しい中、それはあまりできなくて。
この間やったアルバムの鑑賞会みたいな時間をまた過ごせたら良いなと思いながら、撮影で使ういつもの部屋へと向かった。
いつかの番組で天気予報をしていた阿部ちゃんが言っていたが、今年は寒波がすごいらしい。なんだっけ、ラ…ラ？マニューラみたいな名前のやつ。マニューラはポケモンか。
その時に阿部ちゃんの隣にいたガチャピンが猫の真似をしていたのは覚えているから、猫みたいな名前のやつだということだけは覚えている。
その寒波のせいなのか部屋までの道のりがいつもより寒くて、手を擦り合わせながら歩いていると、向かい側からたくさんのブランケットを持った佐久間くんが歩いているのが見えた。
もしかして部屋も寒いのかな、と思いながら、佐久間くんに声をかけてみる。
「佐久間くん」
佐「おぉ？？…あっ、れーんー！！ちょうどよかった、このブランケット持ってってくれる？」
「いいけど…部屋暖まってないの？」
佐「んにゃ、違う違う。ちょっとあべちゃんがね」
「阿部ちゃん？」
たしか阿部ちゃんは寒がりさんだったはず。
なるほど、他の3人からしたら別に寒くない程度の室温だけど、阿部ちゃんが寒いって言うからこうして羽織るものを持ってきているのか。
…いや、それにしてもブランケットの量多くない？
そんな疑問を佐久間くんに投げかける前に部屋の前に着いてしまい、佐久間くんはドアを開けて中に入ってしまった。仕方がないので俺もその後に続いて部屋に入った。
「おはようございまーす…ってめっちゃ暖かいじゃん」
深「あ、佐久間おかえ…めめっ？おはよう」
「おはようふっかさん。ねえ、阿部ちゃん寒いの？」
深「ああ、なに、佐久間から聞いた？あ、ブランケットあんがとね」
渡「ふっか、早く掛けてあげて、阿部ちゃん泣いちゃう」
深「ごめんごめん。はい阿部ちゃん、暖まろうねえ」
いつもの2人からは聞いたことがないような優しい声で阿部ちゃんに話しかけているものだから、びっくりしてしまう。
そんなに寒いって風邪じゃないの、と思いながらソファーに横たわる阿部ちゃんを覗き見る。
阿「、ぅ…しょーた、て、やだぁ…っ」
渡「ごめん、ぎゅってしようね」
そこには、少し幼い雰囲気をまとった阿部ちゃんがいた。
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香さん - しょっぴーのだてさんの呼び方を良太にするともっといいと思います (12月2日 20時) (
レス) @page22 id: 5b7efd0466 (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - みりぃ（緑璃）さん» ご感想ありがとうございます…！励みになります(_ _)今後も精進して参りますのでよろしくお願いいたします！ (2022年12月22日 20時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
みりぃ（緑璃）(プロフ) - テンポのいい文章が読んでてとても心地良いです。これからも更新を楽しみにしてます (2022年12月22日 17時) (レス) @page44 id: e9c37a05cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんかっけい | 作成日時：2022年12月4日 2時
