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夜中の１時まで開いてるCDショップなんて、なかなか無いよ。ほんとに。
音楽が好きで選んだバイト先も、今となっては毎日の中の苦痛に変わってしまっている。
大きなあくびをして時計を見ると、23時を回ったところだった。
どうせ今日もお客さんなんて来ないし、閉店を早めるっていう考えが店長にはないんだろうか。
大体、こんな下町にお店を開いてる時点で ＿＿
『 すみません 』
上から降ってきた声にハッと顔を上げる。
やばい、寝てた
時計を見れば、閉店間際の深夜０時４５分。
「 すみません 、お預かりします .. 」
並べられたレコード３枚を手に取ってレジにかける。お客さんはスマホを片手に何かを打ち込んでいるようだった。
こんな時間に来る人、いるんだ
「 お会計4.374円になりま .. 」
顔を上げれば、それはどこかで見たことがある容姿で。
「 えっ .. あ .. の、」
いや、そんなことある？
恐る恐る口を開けばお客さんは私の方を見た。
「 関ジャニの、しぶ .. やさん ？ 」
静まり返った店内が体感時間を長くさせる。
やば、これ間違ったパターンじゃないの
ただのそっくりさんなだけのやつじゃないの
『 ちゃいますよ 』
ほら、言った通りだ。
「 え、あ .. ごめんなさい 」
『 しぶや、じゃなくて しぶたに 』
「 ですよね、ごめんなさ .. え？ 」
会計皿の上に5,074円を置いた彼の口元は少し笑っているようにも見えた。
「 あ .. ごめんなさい 、悪気は .. 」
『 いや、全然構わんけど 』
申し訳なさと焦りといろんな感情がごちゃ混ぜになって、お釣りの700円とレシートを渡す手がガタガタと震える。
高そうな財布にそれを入れれば、
『 ありがとう 、遅くにごめんな 』
「 いや 、お買い上げありが .. 」
『 あと 』
困ったように眉を下げて、微笑んだ。
『 そんなとこで寝てたら襲われんで、気いつけや 』
それだけ言った彼は、入口のドアを開けて暗闇中に消えていく。
私は呆然とその場に立ち尽くして、夜中のシフトだけ化粧で手を抜くのは止めよう、なんてそんなことをぼんやりと考えたのだった。
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一波(プロフ) - すごく引き込まれます!すばる君と主人公ちゃんのやり取りが可愛い(^^)引き続き2章読んできまーす^_^ (2018年4月7日 23時) (
レス) id: 67846066e5 (このIDを非表示/違反報告)
きゃりー(プロフ) - かなさん» ありがとうございます！！リアルなすばるくん目指して頑張ってます（笑）これからも応援よろしくお願いします（ ｉ _ ｉ ） (2017年12月3日 20時) (レス) id: d9a58f2b13 (このIDを非表示/違反報告)
かな - すばるくんの一つ一つの行動がかっこよすぎてキュンキュンしまくりです！しかもメールの絵文字つけないところとか、言動、行動が本物みたいですごいです！本当にあった話なのかと思う位です！w作品づくり頑張ってください！ (2017年11月21日 18時) (レス) id: 4b75f18127 (このIDを非表示/違反報告)
きゃりー(プロフ) - さらささん» 喜んでいただけて嬉しい限りです（ ｉ _ ｉ ）まだまだこれからですがぜひ応援お願いします！キュンキュンさせます！（笑） (2017年9月13日 23時) (レス) id: d9a58f2b13 (このIDを非表示/違反報告)
さらさ(プロフ) - 控えめに言ってすばるくんがかっこよすぎてしんどいです…。「そのお釣りでお姉さんの時間、頂戴」でキュン死しました。ほんとたまんないです…>_<…これからの展開が楽しみです！更新頑張ってください、応援しています(*¨*) (2017年9月10日 20時) (レス) id: 51353d477c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃりー
| 作成日時：2017年8月28日 19時
