【JH】このアイドル、理解不能。 (ページ9)

今日:34 hit、昨日:125 hit、合計:154,029 hit

○見たことない表情。ページ9

＿＿＿＿＿＿翌日。

ジョシュアさんの後押しもあり、ブレスレットを付けて
出勤するわたし。

アクセサリーひとつで、こんなに気分上がるんだなぁ
と、内心るんるんしながら仕事に励む。

長くなった髪を少し邪魔そうにかき上げる
ジョンハンさんに気づき、声をかける。

今日はハーフアップにしてみようか。

手をさっそく動かし始めると
"……シャラっ" と小さい音が鳴る手元。

その途端、ものすごい勢いで振り返るジョンハンさん。

手でまとめていた髪が落ちる。
と同時に、腕を掴まれ袖を捲られた。

外に露わになるブレスレット。

それを見たジョンハンさんは、今までに見たことない
ニヤニヤ度120%の表情。

JH「……それ、付けてきたんだ？」

若干興奮気味の表情とは反して、ひそひそと
内緒話をするように小さい声で話すジョンハンさん。

『……えっと、はい。』

つられて小さく返す。

さわさわとブレスレットを弄るたびに触れる指先や
嬉しそうに見つめる視線が、くすぐったい。

『ジョンハンさん、やっぱりセンス良いですね。
わたしの好みまでドンピシャです』

JH「……でしょ？毎日付けてきていいよ」

ここ数日間の大人しさは何処へ行ったのか。

ヘアセットを再開するわたしを
キラキラな瞳で鏡越しに見つめてくる。

年上相手に、不覚にも可愛いと思ってしまう。

まぁ、このビジュアルだ、致し方ない。

結い終わると、こちらを振り返る。

JH「気に入った？」

再度確認してくるジョンハンさんに、こくりと頷く。

それを見て、また嬉しそうに笑いながら

JH「……俺も」

と言って、襟元を下にずらしながら首元を見せる。

首元には、わたしがあげたものが光っていた。