【JH】このアイドル、理解不能。 (ページ6)

今日:29 hit、昨日:125 hit、合計:154,024 hit

○ネックレスも喜ぶかな。ページ6

メイク道具を片付けていると
ガチャっとドアが開く。

着替え終わったジョンハンさんが戻ってきた。

最終チェックで彼の全身に視線を巡らせ
ふと、何か物足りなさを感じる。

うーん………
首元が少し寂しい？

でも、今日の撮影のコンセプトは"儚さ"
だったから、控えめなネックレスあたりが良いかもしれない。

ジョンハンさんに少し待つよう伝え
サラオンニのところへ向かう。

『あ、サラオンニ。華奢なデザインのネックレスって
何かありますか？』

SR「ネックレス？」

『ジョンハンさんの衣装なんですけど、首元が少し
寂しいかな………と。オンニも見てもらえますか？』

2人でジョンハンさんの元へ戻り、再度バランスを見る。

SR「うーん、たしかにネックレスあった方がいいかも。
あ、A、あのネックレスは？ほら、この前一緒に見て
買ってたやつ」

『あー、ありますよ。……ってオンニ、それ私物ですが。
しかもレディース』

SR「まあまあ、いいじゃない。1回くらい貸してやって！」

"合うと思わない？" と言われ、半分不満ながら納得する。

先日オンニと買い物へ行った時に
衝動買いをして、まだ一度も付けていないネックレス。

たしかに、あのデザインならコンセプトにも外れない。

鞄に入ってたポーチからお目当てのネックレスを取り出す。

『ジョンハンさん、これ付けてみてください』

JH「え、これAの私物？」

『そうです』

そう答えると、何故か嬉しそうに
早速身に付けるジョンハンさん。

JH「どう？似合う？」

想像通り、ネックレスは衣装に馴染み
ジョンハンさんの持ち前の雰囲気にも合っていた。

『はい、これでいきましょう』

楽屋を出る前に、鏡で何度もネックレスを触りながら
衣装を眺めるジョンハンさん。

ネックレスのデザイン、そんなに気に入ったのかな。
鼻歌まで歌い始めている。

『ジョンハンさん、良かったらそのネックレス差し上げます』

JH「え！でも、これAのでしょ？」

『半ば衝動買いで買ってしまったものなので。
もし気に入ったなら、ジョンハンさんが付けてください。
その方がネックレスも嬉しいんじゃないかと……』

一瞬、目をぱちくりして固まるジョンハンさん。

しかし、すぐふにゃっと笑ってお礼を言いながら
再度ネックレスを見る。

JH「大事にするね」