恋愛小説に憧れて2【wrwrd!!】

レッスン78 ページ38

ショッピくんにはラベンダーアメジスト。
兄さんにはパープルタイガーアイ。
しんぺい神にはハウライトターコイズの
キーホルダーを手渡した。
─────
「あの〜A?急にどうしたん??」
「まぁ、普通はそう思うよね!!」


皆に手渡した後、食堂に集まってもらい
全てを打ち明けた。


「実はね、私って最近みんなに助けて貰って
ばっかりで、全然お返し出来てなかったから
…って言っても、守られてたのは
今に始まった事じゃないんだけど」


「それで、知り合いにパワーストーンに
詳しいおじさんが居てね??
その人の仕事のお手伝いをしたら…
好きなだけパワーストーンを持ってって
いいよって言われたの!!」


「だからそれを使った何かを、みんなに
プレゼントしようって思ったんだ〜!!
喜んで貰えたら嬉しいけど…どう、かな?」


理解をするのに時間が掛かっているのか、
それとも驚いているだけなのか。
長い沈黙が訪れる。


…あれ、もしかして要らなかった、とか??
まぁ戦闘においては全く必要ない物だし…。


そんなことを考えていると、
沈黙を破ったのはトントンだった。


「いや…寧ろ助けて貰ってるのは
こっちの方やし…それに、まさかこんな物
作ってくれるなんて思っとらんかったから…」
「…あれ、私が作ったって言ったっけ??」


すると続けてコネシマが口を開いた。


「…お前の手ェ見たら分かるやろ。
お前の事やし、徹夜して、何回も怪我して
頑張って作ったんやろ??」
「あ…まぁ確かに睡眠時間は1時間弱かな」


「あーっと…普段こう、改まって言うのは
恥ずかしくて中々言えなかったんだけどさ!
私は皆のこと大好きで…いっつも感謝してて
皆が居ないとダメっていうか…その〜…」


「…いつも、ありがとね」


言っている内に声のボリュームが落ちていく
のが自分でも分かった。
言い終わってもまだ恥ずかしくて、
つい笑顔で誤魔化してしまった。
ふと皆の方を見れば、なんだかウズウズして
…いるような気がする。
すると突然、横から誰かが抱きついてきた。


「わっ…!?って、え、ショッピくん!!?」
「…別に、ただ先輩達が飛びつこうとしてる
みたいだったので。A先輩は
窒息するだろうと思って…守っただけっス」


…なにこの後輩!?可愛すぎない!!?
まさかのツンデレ!!?(歓喜)
っていうか、皆がすっごい目付きで
こっちを見てくるんだけど!?怖い!!(


多分、だけど。
きっと皆は嬉しかったんだろうな。
…なんて、自意識過剰かな??

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