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レッスン70【os】 ページ30

「あれぇ…?マンちゃん何処行った…??」


てっきり自室に居ると思っていたが
そこには彼の荷物すらも無くなっていた。
遠出する際には連絡必須の筈…
もしや彼の身に何かあったのだろうか。


「ただいま…って、何しとるんA」


彼の部屋を漁っていたところ、
トルコ帽を被った彼…ではなく
サングラスに黒スーツの男が部屋に
入ってきた。


「いやぁぁぁ不審者ぁぁぁ!!」
「なッ…ちゃうわ阿呆!俺や、俺!!」
「へ…??もしかしてマンちゃん…!?」
─────
「ん〜偶にスパイやってるのは知ってたけど
まさかその格好でとは…知らなかったなぁ」
「まあ、あんまこの事は話してなかったし
その反応も分からなくは無いけど…」


普段は外交官として勤務を務めているが、
裏では敵国に潜入し
様々な情報を集めているらしい。
私は潜入するどころか、
外であーだこーだする仕事はしていない。
難しい事は分からないし、自分でも
それは向いていないと自覚している。


「…あっ、この間読んだ小説でね!!
ヒロインの子がマフィアと恋するって本
あったんだけどー」
「急やな」
「なんかね、ピンチになった時は必ず
助けに来てくれて…そう、あの台詞が
すごくかっこよかったの!!」


恋愛小説でマフィアが出てくるなんて
考えられない…と初めは思ったものの、
やはりあの台詞を言われたら…どうだって
いいと思ってしまう。


「その台詞がねー…」
「俺の命にかえても、お前だけは守り抜く…」
「…え、」
「例えどれだけ離れたところに居ても、
必ずお前を助け出す。
だから、俺の為に笑ってくれ…やろ??」


…え(困惑)


「な、なんで知ってるの!?」
「Aの部屋入った時にたまたま見かけt」
「勝手に人の部屋入ったの!?いつ!!?」
「ごめんって…もう入らんから…」


そーゆー問題じゃないんですけど!?


「じゃ、そろそろ着替えるから」
「あっ…逃げるなぁ!!」
─────
まさかマンちゃんがあの本の台詞を
覚えてるなんて…。


「俺の命にかえても、お前だけは守り抜く。
…あれっ??」


「その後に、あんな台詞あったっけ??」
─────
「…例えどれだけ離れたところに居ても、
必ずお前を助け出す。
だから、俺の為に笑ってくれ、とか。
ホンマくっさい台詞言うたなぁ俺」


いざ自分の想いを伝えようとしたら
この有様だ。


「はぁ…でもA鈍感やし、
気付かへんやろな。そんな台詞…
あの本の主人公が言う訳ないのに。」

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あおりん(プロフ) - Aの化身さん» 私は日々疲れているんだよ(適当) (2019年4月23日 21時) (レス) id: d835d0636f (このIDを非表示/違反報告)
Aの化身(プロフ) - 最近更新の波に乗ってるな…そうか、疲れたか(すっとぼけ) (2019年4月21日 20時) (レス) id: dad4428741 (このIDを非表示/違反報告)
あおりん(プロフ) - はっちゃんさん» イケシマ最高だよね(自画自賛)応援ありがとー!! (2018年7月16日 14時) (レス) id: 3b5af45ab7 (このIDを非表示/違反報告)
はっちゃん - イケシマ最高だね。応援する (2018年7月16日 13時) (レス) id: 73631aae6a (このIDを非表示/違反報告)
あおりん(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえてすごく嬉しいです…!!更新頑張ります!! (2018年7月15日 18時) (レス) id: 3b5af45ab7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおりん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月12日 22時

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