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レッスン68【rbr】 ページ28

「ロボロはいいよねぇ、イケボで」
「なんやねん急に、また壊したんか??」
「壊してないし!!
…ただ、私もカッコイイ声が良かったなって」


ロボロと会話していると、ふと思う時がある。
なんでこんなにカッコイイ声なのかな、
私もこんな声だったらどうなのかな、なんて。


「そ、そんな俺エエ声なん…??」
「当たり前でしょ、こう…なんて言うのかな
低い声で囁かれたい!!」
「それAの願望やん、自分がエエ声に
なるんちゃうやんけ…」
「だってよくあるじゃない!小説で!!
低い声で、耳ともで愛してるって囁くの…
はぁぁ…言われたい、囁かれたい!!」


私のあまりの勢いに、彼も少し後退りする。


「…ろ……か…」
「え?なに、ロボロ」
「…い、言ってやろうか?……耳元、で…」


まさか。
まさかロボロが、あのロボロの声で。
愛してる、だなんて。


「いいの!?やったぁ、お願いします!!」
「え…ぅ、あ、うん…」
「はいっ!!いつでもいいよ!!」
「ちょ、待って…心の準備がっ……!!」


今か今かと待ち続けた。
その時間はとても長く感じて、周りの
全ての音が消えたようで。


「…愛してる、A……」


…やばいっ……私のキュンキュンゲージが
急上昇してる!!(
こんなにキュンキュンしたの、
久しぶりだなぁ…!!
やっぱりロボロの声はイイ声だな…。


「……他の、誰よりも、ずっと好きやで…」


んっ??
もしかしてアドリブも入れてくれてる!?
最高かよロボロ…プロかぁ!!?


「…俺、背低いし…小説やって詳しくないし、
Aを喜ばせることも出来へん、けど…」


いやでもこれ…アドリブっていうか、
ロボロの気持ち…みたいな気するなぁ…。


「この気持ちだけは、誰にも負けへんから…」


っていうか、これ告白っぽくない!?
え、そこまでしてなんて言ってないけど!!?


「……俺じゃ、ダメか…??」
「すっ…す、ストップ!!ちょっとまって!!」
─────
俺は慌てて彼女から離れる。


「ちょ…もう、大丈夫…満足したから…!!」
「ぁ、ご、ごめんっ!!」


彼女の気持ちを無視して、
ずっと自分の想いを喋り続けて。
そんなの迷惑に決まってる。


(はぁ…俺はなにしてんねん、もう…!!)


「…あの、ね、ロボロ」
「うん…なに??」
「えっと…少し、だけ、恥ずかしかったの…
それに、すごく…キュンキュンした」
「…ッ!!」
「……ありがと、」


そう言って彼女は、パタパタと何処かへ
行ってしまった。


「Aっ…」


「この気持ちはどうすればええの…?」

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あおりん(プロフ) - Aの化身さん» 私は日々疲れているんだよ(適当) (2019年4月23日 21時) (レス) id: d835d0636f (このIDを非表示/違反報告)
Aの化身(プロフ) - 最近更新の波に乗ってるな…そうか、疲れたか(すっとぼけ) (2019年4月21日 20時) (レス) id: dad4428741 (このIDを非表示/違反報告)
あおりん(プロフ) - はっちゃんさん» イケシマ最高だよね(自画自賛)応援ありがとー!! (2018年7月16日 14時) (レス) id: 3b5af45ab7 (このIDを非表示/違反報告)
はっちゃん - イケシマ最高だね。応援する (2018年7月16日 13時) (レス) id: 73631aae6a (このIDを非表示/違反報告)
あおりん(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえてすごく嬉しいです…!!更新頑張ります!! (2018年7月15日 18時) (レス) id: 3b5af45ab7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおりん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月12日 22時

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