恋愛小説に憧れて2【wrwrd!!】 (ページ18)

今日:9 hit、昨日:7 hit、合計:49,285 hit

レッスン59【syp】ページ18

「はああ…小説みたいな恋がしたい…!!」
「…ホンマにそればっかりっスね。」
「ショッピくんは分かってないよ!
恋愛小説がどれだけ…どれだけ素晴らしいものか!!」
「あーはいはい、それ前にも聞きましたから。」

呆れた、とでも言いたげな顔のショッピくん。
もう、絶対分かってないでしょその顔!!
なんで分かってくれないのかなぁ…??

「…それにしても、あれっスよね。」
「んー?何が??」
「A先輩とコネシマ先輩って似てますよね。」
「…え、」

私が、シッマと似ている…??
いやいやいや、可笑しいでしょ…!!
あの煩い変態チワワと、素敵な恋を求めて
旅している(?)私が似てる訳ないでしょ!?

「ショッピくん、近くに良い眼科があるの。
予約しておくから行っておいで(ﾆｯｺﾘ)」
「いや別に僕の目は腐ってないんで
大丈夫です。」
「可笑しいでしょ!なに、どこが似てるって
言うの!?」

私のあまりの勢いに少し後ずさりする後輩。

「…はぁ、そーゆーとこッスよ先輩、」
「……?」
「鈍感なところも、煩いところも…
笑ってるとこも全部似てるってことですよ。」

はぁ、成程…??
っていやいや私馬鹿にされてる!?
そんなに私煩いかなぁ!!?

「その反応やと、どーせ分かってないんでしょ?」
「だ、だって私そんなに煩くないし…!!」
「小説がどーのこーのって、煩いじゃないっスか。」

うぐ…そ、それを言われたら…ねぇ?
何も言えないです(

「まぁ…応援してますよってことです。」
「応援って…なんの??」
「あんな先輩ですけど、
いい所も無くはないっスから…多分。」

そう言って彼は、私に背を向けて歩き出した。
止めようと手を伸ばしたが、
歩くスピードを速めて
あっという間に行ってしまった。

「なんなの…意味わかんない、」
─────
曲がり角を曲がれば、見慣れた
金髪の男が立っていた。

「…そろそろ隠れるってこと、
した方がいいっスよ。」
「…お前なぁ?余計な事言わんでええねん!!
Aに変に思われたら…どうしてくれんねん!!」
「別に、あの人鈍感やから大丈夫でしょ。」
「お前っ…!!」

はあ…少しは感謝して欲しいっスね。
一応、応援してるんやから。

「ま、頑張ってください…コネシマ先輩。」
─────
短めですみません、眠気に負けました(