恋愛小説に憧れて2【wrwrd!!】

レッスン54【マブダチ・sha】 ページ13

俺は最低な奴や。
Aの着ている浴衣が黄色じゃなかったからって不貞腐れて。
ロボロと仲良くしてるのに妬いて、逃げ出して。


「俺、何しとるんやろな…こんなん、嫌われるに
決まっとるやん…。」


Aは優しいから、皆と仲良うしてるけど…
俺はそれが嫌で、俺だけを見てほしいだなんて思ってしまう。
「シャオロンは最強」…そんなのは戦闘面だけ。
本当のシャオロンは、自分の都合の悪い時…
すぐに逃げ出してしまう、弱い奴。
…ああ、俺はなんて情けない奴なんやろな。


「みーつけた!!」


突然、背後から聞き慣れた大好きな声が聞こえた。
聞きたかった声、でも今は…聞きたくない。


「なんかあった時は、必ずここに居るもんね!!
昔から変わらないな、シャオちゃんは。」
「…なんで、追っかけてきたん。
ロボロと回っとったら良かったやん。」


どうして、どうしてこんな言い方しか出来ないのか。
折角、走って俺の所に来てくれたのに。
心のどこかでは、来てくれると信じていたはずなのに。
そうしてすぐ、Aを傷つけてしまう。


「…私は、二人と回りたい。
どちらかが欠けてたら寂しいから。」
「…ｯ!!なんで、なんで、俺を責めないん??
俺、勝手に逃げ出して、酷い事言って…
Aを、傷つけたのに…なんで…!!」
「…ごめんね、シャオちゃん。」


何故、彼女は謝るのだろう。
彼女は何もしていないのに、謝るのは自分の方
なのに。


「シャオちゃん、寂しかったんでしょ??」


俺は堪らず、彼女を強く抱きしめた。
──────────
シリアスじゃないんです!!()

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