＊精一杯の歌 8 ページ18
“今日さつえい行ったら、自分宛に菊の花が届いてて”
渋「菊って……」
“そしたら急に不安になってきて、落ち着かんなって”
渋「……」
“やっと夕方になって例の崖んとこ立ったけど、なんか声が出ませんでした。”
力ない指で文字を打つコイツの顔は、不安と恐怖、ほんで怒りみたいなのが混ざった、複雑な表情をしてた。
“あした撮り直しやねんけど、戻るかなー。
この役おろされてもしゃーないんかなー。
どないしたらええんやろ”
……まぁ、原因は確実に、嫌がらせやろうな。
言っちゃ悪いけど、昔からアンチには慣れきってるAが、体壊すまでショック受けるなんて。
渋「たぶん……っていうか俺も医者ちゃうからアレやけど、精神的ショックで声が出えへんなることって、たまにあるらしいねん。
病気とかやないと思うから、薬とかは飲んでも意味ないし。
気長に、出るまで待つしかないやろ……」
ここに来る間に軽く調べたことを思い返しても、安心するような情報は全くなし。
“あたしね、たぶんこの仕事、歌うシーンがなかったら来なかったと思う。
せやのにあんなんなって、みんなガッカリした顔してた。
結局こんなもんかって。
悔しくて悔しくて申し訳ない”
メンバーの前でだけ見せてくれる素顔。
もちろん俺もあるし、他の奴らやってある。
頼ってくれてんねんなって思って、安心する。
でも、こればっかりはどないしたらええんか分からん。
……コイツが、また歌えるようになるには。
渋「……あ」
頭に浮かんだ、ある人の顔。
あの人なら、何か……。
渋「ちょい待っといて、すぐ帰るから！」
キョトンとしたまんまのAに言うて、携帯を持って部屋を出た。
この人に電話をかけるんは、久しぶりやし緊張する。
『はい』
渋「……こんばんは、夜遅くにすんません。
渋谷です」
『おお！久しぶりだね、いつもテレビ見てるよ。
今日はどうしたの？』
渋「……ちょっと頼みがあるんです」
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音羽(プロフ) - さくニャンさん» ありがとうございます*とても嬉しいです！更新遅いですが、よろしくお願いします！ (2013年8月6日 7時) (
レス) id: 490c4b108a (このIDを非表示/違反報告)
さくニャン(プロフ) - めっちゃ感動します！これからも頑張ってください！更新楽しみにしてます！ (2013年8月3日 2時) (レス) id: 009ac7d89c (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 格好良かったですしね!!eightさん☆頑張ってください!!www (2013年7月7日 0時) (レス) id: 9910607593 (このIDを非表示/違反報告)
音羽(プロフ) - はるさん» 夜行性ですね(笑)私は朝型なので、こんな時間に起きていることは奇跡です(・_・;)音楽の力のせいです。。頑張ります！ (2013年7月7日 0時) (レス) id: 490c4b108a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - oh…← 疑問詞（？）ですかっ！ 応援してます!!｀・ω・´夜なのでテンション高いwww (2013年7月7日 0時) (レス) id: 9910607593 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音羽 | 作成日時：2013年6月15日 10時
