弟、ジョングク (ページ32)

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幼き日ページ32

「！、ヌナ、、！行かないで！！！」

手を離していなかったグクが繋ぐ力をさらに強くしたせいで、反動でグクの胸におさまった。

『グク、お願い、離して、。私、テヒョン先輩のところに行かなきゃ、、』

「ダメだよ。ヌナはさっきまで倒れてたんだよ、？また倒れる気、？そんなの、許さないからね？」

『でも私、テヒョン先輩に返事しなきゃ、、テヒョン先輩のことが好

「そう言えばテヒョンさん、さっき女の人に呼び出されてたよ。」

不意にそう言われて、私の思考は完全に停止した。

グクの元から離れようとジタバタするのもやめ、大人しくなった私をみて、グクもゆっくり腕の力を緩め、私の肩を掴み向き合う形になった。

「さっき、、僕見たんだ。女の人に呼ばれて、、その、テヒョンさんが、、、、その女の人と、、抱き合ってたんだ、、。」

『テヒョン先輩が、、？、、、み、見間違えでしょ、、？』

「、、確かに見たよ。ヌナに負担かけたくなかったから
言わないでおこうかと思ったけど、、言わなかったらヌナが無理する気がして、、ごめんね、、？」

『、、、グクは、、悪くないでしょ、、？
謝らないで、、』

頭が真っ白になりながら、ごめんねと言うグクを慰める言葉だけを振り絞った。

グクは何も言わずに抱きしめてくれた。