【文スト】愛されてるあの子と愛されない私の短編集

そうだ！海へ行こう！2 ページ1

飛行機移動の時間は飛ばした((


いやぁ、爽やかな風。綺麗な海。眩しい日差し。


｢やってきたぞ！ハワイだぁぁぁぁあ！！｣

で。ハワイにやってきたのはいいのだが。

太宰さんの様子が少しおかしいのだ。

なんだろう。いつもの余裕そうな感じが一切出ていないというか。

焦ってる感じがする。

｢国木田さんー太宰さんどうしたんです？｣

そう

国木田さんに聞くとあぁ、と言って顔を顰めた。

私が国木田さんから聞いた言葉はあまりにも信じられない言葉だった。

国木田｢太宰はな、









泳げないんだよ｣

……はい？

もう一度同じことを聞き返したかったのだが、太宰さんが割り込んできたことで聞けなかった。

太宰｢国木田くんやめて！？勝手に言わないでくれ給えよ！｣

太宰さんは何とか私に誤魔化してくるも、その焦った様子から本当なんだ。と実感する。

｢太宰さんて、泳げなかったんですね｣

私が確認のため、太宰さんに言うと太宰さんは

ハァァッとため息をついて言った。

太宰｢Aちゃんにだけは知られたくなかった……｣

私はそんな太宰さんの手をとる。

急に手を繋がれたのにびっくりしたのか

どうしたの？Aちゃん？と聞いてくる。


私はそんな言葉を無視して太宰さんに言葉を放った。








｢海に入りましょう！！｣

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