エピローグ、にゃ！ ページ47
.*･ﾟ .ﾟ･*.
あの告白の後、私達は照れながらも一緒に並んで歩いた。もう暗くなっていた。そらるさんは私をそのまま家の近くまで送り届けてくれた。
家の近く、というのは、そらるさんが
「俺が誘拐してた犯人みたいじゃん？」
ということで、そらるさんには家の斜めにある電柱の影に隠れてもらった。誘拐でも犯人でもないんだけれど。
意を決してインターフォンを押した。
私の家は、外に居るのが誰かわかるようにカメラ機能がある。ガチャ、という音がして、懐かしい母親の驚いたような声がした。
すぐにドアが開き、お母さんが出てきた。
お母さんは信じられない、といった表情をしていたけれど、すぐに泣きそうな顔になって抱きついてきた。
私の肩に顔を埋めて泣いているお母さんに「ごめんね、ありがとう」と繰り返した。
電柱の方を向くと、そらるさんが微笑んで手を振っていた。私も笑顔になり、お辞儀してから手を振り返した。そらるさんは満足げにニッと笑うと、身を翻して夜の闇に溶けていった。
私は、夜なのにも関わらず、その背中に向けて
「本当にありがとうございました！！」
と叫んだ。
お母さんは不思議そうな顔をしていたけれど、私が帰ってきた喜びの方が強いようで、そのことを全く気にしていないようだった。
その夜、お母さんは私の好きなものばかり作ってくれた。とても美味しかった。その後はお風呂に入ると、すぐに眠ってしまった。
次の日、ちゃんと起きてしっかり朝ご飯を食べ、きっちりと身だしなみを整えて、嬉しそうなお母さんに見送られながら学校へ向かった。
お母さんが、昨日のうちに学校へ連絡してくれたから、私が帰って来たことを先生達は知っているけれど生徒達は知らない。びっくりさせてやろうと、普通に登校した。
ふわぁぁ、とあくびをしていると後ろから声がかかった。
「…A…？Aなのっ！？」
「え、え、嘘でしょ…？」
「んぁ？…あ！柚子！雅！久しぶりー！」
「久しぶりー！じゃないよ！？A、やっと帰ってきたんだね…！」
「本当に心配したんだからね…！A、一体どこで何してたの！？」
「んん〜なんて説明すればいいんだろ…簡潔に言うとね、猫になってた」
「へぇなるほど猫に…猫！？」
「柚子、ナイスリアクションwwww」
「いや笑い事じゃないからね！？」
あぁ、このノリも久しぶりだ。
やっと、やっと帰って来れたんだ…！
今更ながら実感がわいた。
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かやの - 文才裏山ですw最後本当に泣きました!!泣きすぎて親に引かれましたしwこれからも頑張ってください!! (2016年3月14日 21時) (
レス) id: 6860f5d402 (このIDを非表示/違反報告)
ぱちょ(プロフ) - Time(タイム(´・ω・｀))さん» 読んでくださりありがとうございました！ヽ(；▽；)ノ おぉ面白そうです…！候補に入れさせて頂きます〜！本当にありがとうございました！ (2015年12月25日 12時) (レス) id: decc77d4da (このIDを非表示/違反報告)
Time(タイム(´・ω・｀))(プロフ) - 完結おめでとうございます！楽しく見させていただいてました！番外編なんですが、そらるさんが猫になったのを見てみたいですwこれからも頑張って下さい(*´ω`*) (2015年12月24日 20時) (レス) id: bd7679f65e (このIDを非表示/違反報告)
ぱちょ(プロフ) - 白黒＠青髪うにーは天使さん» はじめまして！(*･ω･)*_ _)そうですねw 更新頑張ります…！コメントありがとうございました(´∀｀*) (2015年11月21日 23時) (レス) id: decc77d4da (このIDを非表示/違反報告)
白黒＠青髪うにーは天使(プロフ) - ぱちょ様初めまして！何時も楽しく読ませて頂いてます！更新が楽しみです(*≧∀≦*)とうとう、他の人にもばれちゃったんですね。凄い続きが気になってます！更新頑張ってください!! (2015年11月21日 22時) (レス) id: acbb76356f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱちょ | 作成日時：2015年9月22日 11時
