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鬼が一匹 ページ1

ふと目が覚めた。


『ん、ここ、どこ?』


最初に目に入ってきたのは、古めかしい天井。


『なんで?しんだはずなのに、あれ?』


途中で気づく。

声が異様に高く、どこか喋りづらい。


『いったいどうなって……』


手を見てみると、それは死ぬ前よりはるかに小さな手。


『…鏡』


寝ていた部屋をキョロキョロと見渡すと、隅の方に大きな姿見があった。


『ふぅ、よし!』


木のベットから這い出て床に降りようとする。

だが……


『え!と、とどかない!』


何故か足が床に付かない。

仕方なく、飛び降りる感じで床へと降りて鏡に近づく。


『……わぁ』


鏡に映るのは、幼い3歳か2歳の子ども。


『え?まって、これがおれ?』


最初こそ見入っていたが、すぐにそれが自分だと分かり、困惑する。


『なんでだ?おれはたしかに、あのときしんだはずなのに』


整理できない頭のまま、鏡に映る自分をじっと見つめていると、ガチャリと音を立てて部屋のドアが開いた。


?「おや?起きていたのか?」

『?』


視線をドアへと向けると、見知らぬ青年が立っている。


?「まだ、朝も早い。もう一度寝なさい【零音】」

『れお?おれのなまえ?』


きょとんと首を傾げて反応すると、青年は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに呆れたような顔をした。


?「なんだ。"また"忘れたのか、まぁいい。ベットにお座り。お話をしよう」

『うん』


青年の言う通りにベットの上に座ると、青年は膝を折って目の前に座る。


?「まずは私のことを話そう」


小さな手を、青年は丁寧にとって目線を合わせた。


「私の名前は"鬼無辻無惨"お前の"家族"だ」

『か、かぞく?』


まさかの発言に驚き、復唱する。


無惨「そうだ。そして、お前の名前は【鬼無辻零音】。私の"妹"だ」

せって〜→



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椿 - 鬼無辻ではなく鬼舞辻(きぶつじ)ではないでしょうか。更新頑張ってください! (2019年6月30日 23時) (レス) id: 141aeab8de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ranki | 作成日時:2019年6月30日 22時

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