二十三話 ページ30
景｢さて、何から話そうか……おや｣
purururu
きっと電話の相手は榊さん辺りだろう。
先程から着信音が鳴り止まない。
景｢うるさいなぁ……静かにしておくれよ。｣
そう言って彼は私の携帯を持っている布に被せる。えい、と彼が被せた布を取るとそこにあったはずの携帯は消えていた。
貴『ちょっと……！』
唖然とする私を気にもとめない様子で彼は話し始める。
景｢まぁまぁ、それは置いといて。聞いてよ。女神様の事！｣
景「むかぁし昔、まだ人間が空を飛ぶ事なんて出来なかった頃の話＿＿＿」
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
とある海の底で1人の女神が誕生した。
彼女が持つ大きな力に自身の体が追いつかず、暫くはよく体調を崩していた。
その為か、この世界の外に少なからず憧れを抱いていた。
この世界に誕生してからもう100年は経つある日。すっかり自身の力が定着し、体調も崩すことが無くなった彼女は憧れだった海の上の世界を見に行くことを決意した。
海の上には彼女たちと違い、ヒレではなく、足を使って生活している。その為、ヒレのままでは不自由と判断した彼女はヒレから足へと自身の体を変化させることを考えた。
海底とは逆方向へと泳ぐと少しずつ辺りが明るくなってくる。それと同時に一部浅くなっているところを発見した。
その方向へと進むがどんどんと浅くなっていく一方。そしてついに彼女の身長と海面の高さが同じくらいになった。
彼女はヒレから足へと下半身を変え、1歩ずつ浅くなった海底を進む。慣れない感触に気を取られながらも少しずつ海の上の世界に姿を表していく。
海の外の世界は初めて見るものばかりでどれも彼女の目を引くには十分だった。
彼女は満天の星空の下、歌い出した。
その歌声に共鳴するかのように何処からか鈴の音が聞こえてくる。
暫くして歌い終わると何処からか拍手が聞こえてくる。その音の方向へ体を向けると長髪の男が居た。
「すっごく綺麗だった！もう1回歌ってよ！」
こちらを覗く金色の瞳に吸い込まれそうになる。彼女は彼の要望どうり、先程とは違う歌を歌った。
歌うだけでは物足りず、いつの間にか舞を始めていた。それが気に入ったのか、彼も一緒になって踊り始めた。
その時間はいつも歌っている時よりも遥かに楽しく、歌い終わると同時にまだ踊っていたかったと感じた。
その時、一緒に踊った男の名は
【ウェウェコヨトル】
彼はアステカの地の神であった
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蜜柑@俺ナー - 乱さん» ありがとうございます！！そう言って貰えると励みになります！！頑張ります！ (2019年8月22日 7時) (
レス) id: 3523517bbd (このIDを非表示/違反報告)
乱 - すっごく面白いです！！次の更新楽しみに待ってます！！頑張ってください！ (2019年8月21日 21時) (レス) id: fdbdcf4d29 (このIDを非表示/違反報告)
音梨蜜柑 - ゆきだるまさん» すみません、気が付きませんでした。ありがとうございます！これからも面白い作品を目指して頑張ります！ (2019年8月5日 12時) (レス) id: a6099e0de5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - 音梨蜜柑さん» この作品、なかなか面白い展開になってきましたね。 あと、安倍晴明ですよ。漢字、間違ってます。 (2019年8月4日 10時) (レス) id: 249ba90e70 (このIDを非表示/違反報告)
音梨蜜柑 - 夜月さん» いやぁー、数学ってなんであるんでしょうね。私の学校であったテストで、テスト時間50分間なのに対して問題が52問あったんですけど?! 先生を心から恨みましたw (2019年6月27日 21時) (レス) id: a6099e0de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音梨蜜柑 x他1人 | 作成日時：2019年5月26日 13時
