おとなりさんその4 ページ6
*センラSIDE*
とんでもない爆弾発言をした彼女はそれを気にすることなく食べ進めていく。
多分、鈍いとかじゃなくてホントにそう思っただけなんやろうけど。
小説家のくせしてそれが違う意味にとられるって思わへんのかこいつは!
「…ふぅ、ごちそうさまでしたー」
「はい、お粗末様でしたー」
「ホント、ありがとね…助かったよ。」
「いーえ。」
食器を流しに突っ込みながら、Rouge…Aを見ると、さっきから舟をこいでいる。
食欲が満たされたから睡眠欲って感じやな。3徹して俺が挨拶に行く直前まで寝てたらしいし。
「おーい、Rouge?」
「んー…」
「あーそこで寝たらアカンて、落ちるやろ!」
「ん…」
すでに半分以上寝ている彼女。え、これはどうしろと言うんや。
大人しく家に帰して寝かせる…今の状態だと家に着いた瞬間に玄関で寝そうやぞこいつ。
…つまり…頑張れ、センラ。
「ほら、こっち来ぃ。」
「んー…」
「あーほら、しゃあないな。」
ひょいと彼女を抱きあげて、ソファーに寝かせる。
横になった彼女は、クッションを抱きしめたまますぐにすやすやと寝息を立てて寝てしまった。
そんな彼女に寝室から布団を持ってきて、かけておく…のだが。
「ふっつー男の家でこんな無防備で寝るか?同い年やぞこいつ。」
もう少し危機感とか持たんのか、そもそもそう言った対象と見られてないのか。
役得とは思うが、いろいろと耐えないといけない。
ひとめぼれして、かれこれ1年片思いしているんやけどな。
「ったく……」
ピーンポーン
「…は?」
現在時刻。19時を過ぎたところ。
引越初日に宅急便が来るわけないし、このマンションは勧誘とかもない。
何となく嫌な予感を感じながら、モニターを見れば…1番厄介な強敵が映っていた。
「…志麻、くん?」
嘘やろ、いや待て。
さっきうらしまのラインで引っ越したって言って、住所教えて。
志麻君寄るって言ってたな…言うてた。
「俺のせいやんこれ。とりあえず出よ……」
「はーい。」
「志麻やけどー」
「ホンマに来たんか志麻君。」
「おう、お土産も持ってきたでー」
「ん、開けるわー」
断る理由が見当たらなかったからとりあえずオートロックを解除する。
とりあえず、玄関で説明だけしよう。そうしよう。
「これあれやん…絶対からかわれるやん…」
せめて、XYZのメンバーじゃなかったことだけ幸運だと思おう。
673人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2022年6月26日 23時) (レス) @page32 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
紬-つむぎ-(プロフ) - どぅ〜さん» 初めまして、コメントとご指摘ありがとうございます…!とても助かりました。これからもよろしくお願いします。 (2020年6月4日 12時) (レス) id: 620b29a5f9 (このIDを非表示/違反報告)
どぅ〜(プロフ) - pink catの本家はメイリアさんですよ...好きですこれからも応援してます!!!!!!! (2020年6月4日 9時) (レス) id: 952376b9df (このIDを非表示/違反報告)
紬-つむぎ-(プロフ) - ゆのさん» ゆのさん!こちらにもコメントありがとうございます(●´ω`●)被らないように…とうまく試行錯誤してます(笑)こちらもよろしくお願いします〜! (2020年4月6日 0時) (レス) id: 2363fe1fb7 (このIDを非表示/違反報告)
紬-つむぎ-(プロフ) - ありすちゃん?さん» 初めまして、コメントありがとうございます。全部読んでいただけてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします〜! (2020年4月6日 0時) (レス) id: 2363fe1fb7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紬-つむぎ- | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/-tsumugi-
作成日時:2020年3月15日 15時