お隣さんはシングルさん

46.you ページ47

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やっと、自分の気持ちに正直になろう！
と思ったところなのに


生憎、お隣さんたちはあの次の日から
仕事が忙しくなったようで
2週間程誰も我が家を訪ねて来ていない。



……寂しい。


今までが特別すぎただけなんだけども
それに慣れてしまって


最近のサランの口癖は
「きょうもオッパたちこないの？」
「オッパたちにあいたいなー」


Aちゃんも会いたいよ。
……テヒョン君に。なんて。




忙しいだろうなと思いつつも
カトクを送ればポツポツと返してくれる。

それだけで嬉しいんだけど
やっぱり…会いたい。


サランが言ってくれた「よかったね」
の一言をきっかけに
自分でも驚く程テヒョン君への気持ちが
大きくなっている。



今日はファンクラブの会報の撮影て言ってたな。
ペンミのVCRも撮るって言ってたし
今日も午前様なんだろう。





サラン「オッパたちは〜？」

「今日も忙しいみたいだよ〜」

サラン「…きょうもなの？」

「もう2週間も会ってないもんね。寂しいね」




ご飯を作ってる足元に来て
拗ねた顔で見上げてくるサラン。





サラン「……テテオッパが
パパだったらいいのに」

「え？」

サラン「テテオッパはパパにならないの？」



聞き間違いかと思った。

そんな質問をされるなんて思ってもみなくて
真っ白になった頭に聞こえた



サラン「だってパパだったらおなじおうちに
かえってくるでしょ？そしたらさみしくないのに」



そんなサランの思い。



サラン…。



ずっと聞けなかった。
「パパがいなくて寂しい？」
「ママがいなくて寂しい？」

傷つけてしまう気がして。
ずっと寂しかったよね。




サランの為に、私一人で
育ててあげることが良しだと思っていた。
けど、それは私の独りよがりだったんだろうか。
サランはずっとパパという存在を
欲していたのかもしれない。




こんなに小さな子だからこそ
親という存在は偉大で
どんなに愛情を注いできたつもりでも
私だけじゃ足りなかったのだろうか。
…きっとそうなんだろうな。




私はどうしたらいいんだろう
なんて説明してあげればいい？

これまでの溜め込んできた色んな思いが
一気に襲ってきて無性に泣きたくなった。



そんな私を察知したのか
「Aちゃん、おなかすいた。
サランおえかきしてるからはやくつくってね」
といってキッチンから離れていった。



4歳の子に気遣わせるなんて
なにやってるんだろう私。


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