おとなりさんのまふまふさん。【終】 ページ38
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まふさんと付き合うことになってから、私の日常は大きく変わった。
引きこもっていた私は、少しずつ皆さんの世界に混ざっていった。
「Aー、ねぇ、俺のネックレス知らない?」
「どれですか…?」
「あのシルバーのプレートの奴…」
「あ、あれならここにありますよ。」
「ホント?ありがとー」
私は、まふさんの部屋で過ごすことが多くなって。
まふさんのスケジュール管理をしながらまふさんを支えて。
「A、今日は打ち合わせ早く終わるからさ。」
「分かりました、じゃあご飯作って待ってますね。」
「うん!…あ、俺ロールキャベツが食べたいな。」
「ふふ、いいですよ。」
そう言えば、満面の笑みで抱きついてくるまふさん。
大きいまふさんにすっぽりと包まれて、ぬくもりを感じるのは
凄い幸せで、安心する…んですが、その後にあるキスはまだ少し緊張します。
「まだキスするときに固まるんだから…そんなとこもかわいいけどさぁ。」
「…そんなこと言っても何も出ませんよ?」
「俺からは出るよ??」
そう言って、意地悪そうに笑いながら額に、頬にキスを落としてくるまふさん。
…そらるさんから聞いた話と、ずいぶん違うような気がします…。
「ねぇ、A…」
「はい?」
「好きだよ、君の全部が大好きなんだ。」
そう言って、唇にキスを落として微笑むまふさん。
いや、あの…私には刺激が強いといいますか。あの、えっと……
「わたしも…まふさんが好きですよ。大好きです。」
「うん、ありがとう。…じゃあ行ってくるね。」
「はい、行ってらっしゃい。」
名残惜しそうに私を離すまふさんに、笑顔で挨拶をしてから玄関まで送っていく。
…そう言えば、まふさんに反撃したいならこうしたらいいよって
そらるさんや天月さん、うらたさんが言ってたなぁ……今がチャンスでしょうか。
「ま、まふさん……!」
「ん?どうしたの?」
「頭にごみ付いてます…とるので、しゃがんでもらえますか?」
「マジで?ありがとう……っ!?!?」
しゃがんでくれたまふさんの唇に、私からキスをする。
ごみを取ってくれると思っていたまふさんは、思い切り顔を赤くしていた。
「ふふ…いってらっしゃい。」
「ちょっとA、それはずるすぎ……」
こんな幸せが、いつまでも続いてほしい。
そう思えるくらい、まふさんが大好きです。
おとなりさんのまふまふさん。本編End
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紬-つむぎ-(プロフ) - 輪廻さん» ありがとうございます〜!更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。 (2020年3月23日 12時) (レス) id: 2363fe1fb7 (このIDを非表示/違反報告)
紬-つむぎ-(プロフ) - りれるさん» 初めまして、コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。これkらもよろしくお願いします<m(__)m> (2020年3月23日 12時) (レス) id: 2363fe1fb7 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - 長文失礼しました。 (2020年3月22日 17時) (レス) id: 963d2f8943 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - 鈍感なまふまふさんもしゅき………あ!コメ失礼します!応援してますね!まふくんかわゆい……尊い……有難うございます…こんな神の作品を作っていただいて……頑張って更新してくださいね! (2020年3月22日 17時) (レス) id: 963d2f8943 (このIDを非表示/違反報告)
りれる(プロフ) - これからの展開が楽しみですね!応援してます! (2020年3月20日 17時) (レス) id: 2ed8ca63dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紬-つむぎ- | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/-tsumugi-
作成日時:2020年3月15日 15時