おとなりさんのまふまふさん。【歌 い 手】

おとなりさんその10 ページ12

.

　
「「いただきまーす！」」

　
ようやく温め直しが終わって、盛り付けも終わったので、やっとご飯タイムです。
さっきのアレで、うらたさんと坂田さんとはだいぶ話せるようになりました。

　
「うっま！え、ブランめっちゃ料理うまいやん！！」

「うわー…めちゃくちゃうまい。」

「あ、ありがとうございます…！」

　
その横で、食べているまふまふさん達も嬉しそうに食べてもらえてる…よかった。
お口に合ったのは嬉しいな。

　
「え、ホントめちゃくちゃ美味しい…」

「ありがとうございます…！」

「ホント、まふまふより凝ってない？」

「いや、俺なんて比べちゃいけないレベル…」

　
そう言いながら、箸を止めないで食べ進めてくれるまふまふさん。
そっか、まふまふさんも自炊してるんだっけ…？

　
「まふまふさんも自炊してるんでしたっけ？」

「い、一応ひとり暮らしなんで…簡単なものくらいは。」

「まふまふのアレで簡単とか言われたら俺はどうなるの？」

「そもそも料理をほとんどしない俺らはどうなんだよ。」

　
まふまふさんの回答に、ツッコミを入れているそらるさんとうらたさん。
そんなにすごいんだ……まふまふさんの料理。

　
「そんなにすごいんですね…今度食べてみたいです。」

「ぜひぜひ！」

「ホントですか！？」

「もちろんですよ！」

　
そんな約束ができた。luz君も食べながら微笑んでくれている。
そのあと、まふまふさんからの呼び方がブランになって敬語も外れて。
作ってきた料理はすっかりなくなって。

　
「ふわー…腹いっぱいや。」

「それな、めっちゃ食った…」

「あ、ねぇなんかゲームしない？」

「いいですね！！アナログゲームならたくさんありますよ！」

　
動画でたくさん撮りましたから！そう言って箱一杯にゲームを持ってきてくれたまふまふさん。
その中から坂田さんがこれがいいと選び出してくれた。

　
「ブランはゲームとか好き？」

「そうですね…みんなでやるゲームは好きですよ。」

「そっか、んじゃ今日は楽しんでけよ。」

「はい！」

　
うらたさんがさり気なく輪の中に入れてくれて。
luz君が隣に座ってくれるから安心してゲームができる。
まふまふさんと坂田さんは何かを賭けていたみたいだったけど……

　
「まったく、何してんの2人とも…」

「自滅しとるやん……」

　
私にまで負けてた2人は、がっくりと肩を落としていた。
ふふ、楽しいなぁ……

おとなりさんその11→←おとなりさんその9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す