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11.進む展開 ページ12

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それから30分後。

気持ちの整理はつかないまま、答えも出ないまま、わたしはラッピングされたマフィンを入れた紙袋を手に、マサくんの家のドアの前に立っていた。



せっかく作ったんだし、渡そうよ。というわたしの心の声。

でも相手はYouTuberだよ?ダメじゃない?というもう1人のわたしの声。



一度気づいてしまったら、とても今までのように接することはできない。

だけどお隣さんなことは事実だし、いま会うことを避けたとしても遅かれ早かれ必ずどこかで鉢合わせてしまう。

なら、口実がある今会っておいた方が………



ガチャ


『え、』

「うわっ、ビックリした!って、あれ……?」


割とドアの真ん前にいたわたしはギリギリのところで急に開いたドアにぶつかることはなかったが、またしても突然現れた2度目ましての彼に、心臓はバクバクだ。



ザ「あの、隣の家の人…ですよね?」

『あ、はい』

ザ「さっきはすみませんでした!ここ、俺の友達の家で、間違えてお姉さんの家行っちゃいました」

『あ、全然大丈夫です』


それはいいの。そこは全然大丈夫なんだよ。だけど……



「あれ?ザカオまだいたの?何やってんだよ」

ドアを塞いで立っているザカオくんの後ろから聞こえた、よく通る声。


ザ「あ、シルク」

シ「ん?お客さん?」

ザ「そう、隣の家のお姉さん」

シ「何でお前がそれを知ってんだよ(笑)あ、マサイに用っすか?」

ザ「…あ!マサイに用事ですか?」

『あ、えっと…』


今気づきましたと言わんばかりのザカオくん。


シ「いや、そりゃお前に用はないだろ(笑)」

ザ「そっか(笑)ドア開けたら居たから俺に用かと思っちゃった!おーいマサイ」

シ「マサイー、お客さん」


勝手に2人で話を進めて展開も進めていってくれたので、わたしはほとんど何も発することなく……


足音が聞こえてきて、みんなと居るからか心なしか楽しそうなマサくんが奥から現れて、今までも十分うるさかった心臓が、もっとうるさく鳴り始めたのだった。



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12.知ってたのに→←10.葛藤



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設定タグ:Fischer's , フィッシャーズ , マサイ   
作品ジャンル:タレント
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まる(プロフ) - いちごだいふくさん» 嬉しすぎるお言葉ありがとうございます(;_;)こらからも頑張るのでよかったらまた来てください★ (2018年12月5日 20時) (レス) id: 8f13031ebc (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく(プロフ) - すっごい面白いし夢主ちゃんのキャラよきです、、!!これからも頑張ってください! (2018年12月5日 14時) (レス) id: 0069fa8620 (このIDを非表示/違反報告)
omame790(プロフ) - 優夕花さん» コメントありがとうございます!初コメとても嬉しいです(;_;)ぜひこれからも読んでやってください★ (2018年12月4日 21時) (レス) id: 8f13031ebc (このIDを非表示/違反報告)
優夕花 - すごく面白い!!これからも楽しみにしてます!! (2018年12月2日 14時) (レス) id: 2afc75a520 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おまめ | 作成日時:2018年10月14日 1時

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