like melodrama Couple T.Iwata (1) ページ34
side takanori
いつだったかな?俺らが出会ったの。
確かそうだ、3年前の冬の日。冬の寒い日だった。
仕事疲れがピークを超えてて、
仕事をこんなに貰えることはありがたいこと、と頭では分かっていても
気づけば「休みたい」って呟いてた。
そんな中たまたま目に入ったカフェ
どこか暖かくて、でも人はそんなにいなくて。
忙しなく動き回るこの街には似ても似つかわないような雰囲気を放ってた。
吸い込まれるように足を踏み入れれば、外から見たようにあったかい。
『こんばんは』
その時声をかけてくれたのが、間違いなくA
適当にカウンターに座ると
『何に致しましょう?』って優しい笑顔を向けられたんだ。
...ここで俺は堕ちた。
世間でいう一目惚れってやつかな。この歳で。
その後に適当に頼んだコーヒーも、美味しいとかそんな簡単な言葉では済ませられないくらい
いや、済ませたくないくらい体が受け付けてたのを覚えてる。
そっから暇さえあればそこに通って
三代目の岩田剛典という男を、なんとなくしか知らなかったAにかなりアタックした。
堕とすには定番のデートなんてものはなかった気がする。
ただ仕事のこととかを話して、逆にAの最近新しく入ったコーヒー豆の話を聞いたりして。
それだけのことなのにめちゃくちゃ居心地良くて、ふとした流れで俺が言った。
てか言ってた。知らぬ間に。無意識に。
「俺さ、Aちゃんとこうやって話すだけなのに何するよりも居心地いい」
そしたらA、普段はまぁまぁのポーカーフェイスな癖に
少しだけ赤く頬を染めて、
『、私もです』
なんて言うんだよ。
そっからもう付き合ってるっていう関係になるまでがすぐだった。
驚くくらい。
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oton(プロフ) - atokさん» ありがとうございます!意外と難しいんですよね、、この方。笑 (2019年9月29日 17時) (レス) id: ab14c5787e (このIDを非表示/違反報告)
atok(プロフ) - 隆二のお話嬉しいです! (2019年9月27日 1時) (レス) id: b336124363 (このIDを非表示/違反報告)
oton(プロフ) - ゆみさん» そうですね、わざわざ文字に起こすということはしませんが、私が想像してるプロポーズもゆみさんと同じで、ものすっごく優しいです。隆二が特に。笑 (2019年9月25日 23時) (レス) id: ab14c5787e (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - この二人のプロポーズが知りたいです。すごく優しそう‥ (2019年9月23日 22時) (レス) id: 0f82e110f7 (このIDを非表示/違反報告)
oton(プロフ) - eee03さん» 私の語彙力が追いつくかどうかは何とも言えませんが、頑張ります!笑 (2018年6月8日 19時) (レス) id: 70f11ff9fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:oton | 作成日時:2017年1月3日 17時