Fun! Fun! Couples!

和食家Couple K.Yamashita (2) ページ25

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「はい麺ゆでて」


『えー。あたし眠いー』


「その台詞5回は聞いた」


『だって5回言ったもん』





あー言えばこう言う

こう言えばあー言う


みたいな関係でもある、あたしと健ちゃん。






健ちゃん優しいから

今みたいなこと言っても怒んないし、逆に笑いで返してくれる。





他の同期の子からよく言われる言葉。


"A相当健二郎好きだね"





そりゃ好きでしょうよ！

料理出来て？面白くて？明るい人が、あたしの小さい頃からのベスト彼氏だもん。




その3つ揃ってれば顔はいいや〜、みたいな感じなのに

健ちゃんはおまけに顔がクソ良いときたじゃん。






『...へへっ//』


「なんや変な妄想でもしてたんか」


『うん、健ちゃんの妄想してた』


「変態やなA笑」






白菜をシャキシャキと切りながら、チラッと横目であたしを見るその顔。


最高です、健二郎さん。





『ねぇ麺茹でたらどうするのー』


「あと？放置。はい手伝いさんきゅ。好きなことしてええよ」


『え、マジか嬉しいあざっす』








いぇーい！とソファーに向かうフリをしながら

こっそり健ちゃんの後ろにつく。






包丁を置いたタイミングを狙って。





『...っ健ちゃーんっ！』


「うわっ、ちょ、...ビビったぁ笑」


『あたし健ちゃんに抱きついとく』


「邪魔やってー」





そんなこと言いながら、顔は満更でもなさそう。


んふふ、やっぱ好きだ健ちゃん。





『ね、明日は一緒にお魚屋さん行ってお魚買ってこようね』






早朝から売り出すお魚屋さん。

そこのお魚を買うには出勤前の、結構早い時間帯に市場に向かわなきゃいけなくて。




朝に弱いあたしは、それがどうもできなかった。笑




だから健ちゃんいっつも一人で買ってきてくれてたの。





「起きれたら、やろ？笑」


『...うん、//』








何でも見透かされてる感じ。


さすが健ちゃん。






あたしの彼氏。
あたしの同期。






Fin.

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