広臣犬（人）を飼ってみましょう。

Dog（Man）31 ページ32

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もう寝ようと思いながらも、
暗闇の中のベッドで携帯をイジイジ。






これもよく広臣がやってることのひとつで、

それを隣で常に見てた私にまで影響出てきた。






たまに見ると面白いことが載せてあるLINEのタイムラインとか、最近の髪型の流行


そんなことをチラチラと見てた。








__ｳﾞｰｯ、ｳﾞｰｯ



そんな時、携帯がブルブルと震えて

勝手に画面を変えた。







電話の主は、もちろんこの人。


登坂広臣

29歳。









いつもだったら、その名前を読み取れた瞬間

『もしもしっ！』って取るもんだから、



「何？電話待ち構えてたわけ？」





って電話ごときで軽くイジられる。









でも、今日は違う。


今日の私は拗ねてるんだもん。




広臣からの電話なんて。



『...知ーらない』






シカトです。

無視です。









画面を伏せて、ギュッと目を瞑っても音が聞こえてくる。



だからなのか、なんなのか。









電話してきた理由がなんとなーく分かってしまう...笑









多分、多分ってか絶対


電話口での一言目はこう言うと思う。


「なんでいねぇの？」

って。









自分が帰ってきて、家の明かりがついてない。




いつもだったらいる私


でもいない。








ということで電話してきたんだと思うけど、


取らない。









次に会うのは、、

確か明日の夜。





結構前から決めてたディナータイムの日。





その日は午前中の撮影だけだから、って

私の仕事が入ったって分かったよりも先に、明日は「ディナー！」ってカレンダーに書いてた。









その時にでも言おうかな？


『ちょっと！』



って怒り気味に。笑








私にこんな余裕があるのも、

広臣を信頼してるから。



絶対にそんなことしないって分かってるし、人を易々と裏切るような人じゃない。









だから、余裕ぶちかましてるの。笑



いつも赤面させられる仕返しだ！




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