広臣犬（人）を飼ってみましょう。

Dog（Man）23 ページ23

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あれから2人でノロノロとご飯を食べて、私は準備に取り掛かった。









地方での撮影の日の翌日は大抵昼からが仕事の広臣は、例にもよってくっつき虫

離れての一言が効きません。









『暑苦しいってー』


「でも体はあったかいでしょ？」


『…うん』


「じゃあ良いじゃん♡」


『よくないの！』









あー危ない。


危うく広臣に乗るところだった。笑









スーツを着ると、一気に寒さが襲ってくる。



ヒンヤリとした肌触り

さっきまで着ていた服が恋しくなる。








そして、広臣に抱きつきたくなる。笑









ぬくぬくモコモコ、といった表現がぴったりの格好をしている広臣



それになんだかニヤニヤしてます。









あのニヤけ方からして私の考えがバレたのでしょう。


幼馴染みなだけあります。





そして彼氏さんなだけあります。









「ハグして欲しいんだろ？」




はい、バレました。

飼い主の心情読まれてました。









『うん』



たまには素直になってみましょう。
良い子にはご褒美というものが付いてきますからね。









「ん」




そう言ってギュッとハグされる。









「頑張れよ、仕事」





優しい声で呟かれたかと思えば、私のぱっつんの前髪をあげて

露わになったおでこにちゅっとひとつ。









飼い主、ご褒美貰いました。




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